「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

過酷な環境でのスコアレスドロー。この結果は吉か凶か/【レビュー】AFCチャンピオンズリーグ2019準々決勝第1戦 広州恒大戦

 異常なまでの暑さだった。前夜、前々夜まであった風がまったくない。完全に無風のなかで行われた試合の気温は33度、湿度91%という”蒸し風呂”。とてもサッカーをやるような環境ではなかった。

 座っているだけでTシャツが背中にベッタリまとわりつく。ある記者は袖以外、腹まで汗染みで色が変わっていた。そんな過酷な環境のなかでのスコアレスドロー。狙っていたアウェーゴールを奪うことはできなかったが、相手にもほとんどチャンスを与えることなく90分を戦い終えることができた。

「相手が強い方がいい」

 鈴木満常務取締役強化部長が自信を示していたとおり、高い集中力を見せた戦いは、第2戦にポジティブな手応えを残す90分だった。

 

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