遠藤康、ここに復活!/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第25節 清水エスパルス戦
明治安田J1は第25節を迎えた。つまり、この清水戦までに24試合が消化している。そのなかで遠藤康が先発機会を得たのはわずかに1回。開幕戦以来の先発は、トップ下での出場だった。
正直、「なにをやっているんだ」という忸怩たる思いを抱いていた。伊藤翔や白崎凌兵が鹿島を語る資格がないとは言わない。彼らが見せるパフォーマンスは、もう何年もこのクラブでプレーしてきた選手と同等の責任感と理解の深さを示す。土居聖真と並び、彼らの存在がなければこの位置にいることはできなかっただろう。
しかし、そうは言っても”新入生”に変わりない。本当なら、苦しいときにチームを支え、方向性を示す鹿島生え抜きの言葉が欲しかった。だが、小笠原満男の一番近くに居続け、その一挙手一投足に影響を受けてきた男は沈黙を続けてきた。試合に出ても、どこか元気がなく精彩を欠く。ポジションを失うのも致し方ない内容しか示せずにきた。
ところが、上田綺世という歳が10も離れた不世出のストライカーを相棒に得ると、かつてない輝きを見せる。15分の先制点を皮切りに、遠藤が牽引するチームは4-0で清水を退けた。
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