「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

夢の実現に向けて最も大事なルヴァン杯がスタート/【プレビュー】ルヴァン杯準々決勝第1戦 浦和レッズ戦

 9月初戦の清水戦は4-0という結果だった。昨季は、この9月でブーストがかかりクラブ初のアジアチャンピオンまで登り詰めた。明治安田J1、ACL、ルヴァン杯、天皇杯と4つの異なる大会を戦う9月に入り、シーズンのなかで最も重要な時期を迎えたことを意味する。鈴木満常務は「ここからだから」と、いよいよ本番が始まることに表情を引き締めていた。

 先述したとおり、昨季もこの重要な1ヶ月を6勝1分1敗と好成績をおさめ、広島に敗れ、ルヴァン杯川崎戦で引き分けたあとは公式戦6連勝と勢いに乗った。その経験が生きそうに感じるが、大岩剛監督は「去年のいまとはまったく違う」と言う。

「今年に関してはいろんなことが起きている。去年のことが合ったなかでの引き出しにはなっていますけど、必ずしも(その経験が)生きているとは言いきれない。昨年のことは頭にないです。(選手が代表に)選ばれた、いない、チョイス。その連続です」

 そう言って、目の前に試合を必死になって戦うことの連続であることを告げる。とはいえ、昨季以上にメリハリの利いた選手起用は、チームの一体感や結束力をさらに高めている。浦和戦前日の練習も、集中力の高さが手に取るように伝わってくるものだった。

 

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