「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

選手の長所が出る好ゲーム/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第30節 浦和レッズ戦

 Jリーグ公式スタッツに残っている数字は、鹿島も浦和も同じだった。

 シュート数10:10、GK数8:8、CK数4:6、直接FK15:14、関節FK0:1、オフサイド0:1、総走行距離105.713km:105.421km、スプリント回数129回:132回(鹿島:浦和)。他にもスポーツナビが提供するスタッツを見るとパス(成功率)の比率も415(78%):417(78%)、ボール支配率52:48とほぼ互角。

 もしかしたら、他のあらゆるデータやもっと詳細に分析されたデータも互角の試合という数字を示すのかもしれない。しかしながら、互角の試合という印象はない。レオ・シルバ、三竿健斗が戻った中盤は絶大な安心感をもたらし、伊藤翔がボールは出なくても裏を狙い続ける前線も流動性を生む。

 決して完璧な試合ではなかったが、久しぶりに選手たちのいいところが前面に出る好ゲームとなった。

 

 

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