手の中に残る確かな感触/【レビュー2】明治安田生命J1リーグ第31節 川崎フロンターレ戦
前回はセットプレーによる1失点目にフォーカスしたレビューをお届けした。前半、同じような箇所からのFKの場面では、山村和也は中央に走り込んでいる。もしかしたら、前半のそのプレーを見て鹿島の並びが最終ラインの並びに準拠していることを確認し、後半は修正を施してきたのかもしれない。相手の修正能力がこちらを上まわってきた。
とはいえ、鹿島の内容もルヴァン杯のときからは大きく改善している。あのときはシュート数を見ても第1戦が4:16、第2戦が3:18とまったくチャンスをつくれなかった。それが今回は12:7と相手以上のチャンスをつくることができた。「自分たちが準備してきた、1週間かけて用意してきた展開に持ち込めた」という大岩剛監督の振り返りは決して強がりではない。
いちばん大きな変化は、あれだけ苦労していたビルドアップを”相手を見ながらボールを運ぶ”レベルにまで引き上げていたことにある。
その場面は、試合開始いきなり目にすることができた。
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