「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

鹿島が新たに目指す方向性/【鹿島の流儀】

 1週間ほどですぐに2020年のシーズンがスタートする。選手はもちろんだが、スタッフやクラブ職員も息つく暇がない。天皇杯を元日に開催することは非常に晴れがましい気持ちにさせてくれるが、やはりいつまでもこの日程で戦うのは無理がある。サッカーという競技の知名度や認知を高めるために、元日決勝という舞台は大きな役目を果たしてきたが、それも時代にマッチしていない。主催は公益財団法人日本サッカー協会および公益社団法人 日本プロサッカーリーグであるが、共催であるNHKと共同通信の意見も大いに影響を与えている。是が非でも日程変更を決断して欲しい。

 鹿島はザーゴを新監督を迎え、大きく舵を切ることになる。クラブは大きな決断を下した訳だが、その前に219シーズンを簡単に振り返っておくべきだろう。

 4冠を目指して始まったが結果的には無冠に終わった。それを失敗のシーズンと言えばそうなのかもしれないが、誰がシーズン途中で抜けるかわからず、チーム編成の上では本当に難しい時代が到来した。従来どおりのチームづくりでは対応できないことをまざまざと見せつけられたシーズンと言えるだろう。

 

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