「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

3連覇を目指すシーズン。伝統の継承とさよならの向こう側/【コラム】追憶のアントラーズ(09シーズン①) 

 これまで書きためてきた取材ノート51冊をふり返りの第8回目。

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 07年、08年で2連覇を果たしたチームは、当然ながら前人未踏の3連覇に踏み出す。09年シーズンの最大の目標は、いまだ誰も成し遂げたことがないリーグ3連覇に挑むことだった。その力は十分にあったが、チームの方向性は“継続”を強く打ち出されたものだった。

 俗に、チームの寿命は3年サイクルと言われているが、オズワルド・オリヴェイラに率いられたチームも3年目を迎え熟成が進むと同時に、同じ練習、同じミーティング、同じメンバーが続くことによる停滞感は否めなかった。

 とはいえ、シーズンのスタートは明るい話題で持ちきりだったと言えるだろう。

 超高校級の呼び声高かった大迫勇也が鳴り物入りで加入したからである。

 

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