「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

代表戦後の難しさ。6月の再開初戦/【コラム】追憶のアントラーズ(09シーズン④) 

 これまで書きためてきた取材ノート51冊をふり返りの第11回目。

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 まずはお詫びから。前回の記事で公式戦23戦無敗と書いたが、大事な試合がすっかり抜け落ちていた。6月24日にAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16、FCソウル戦が行われ、延長戦を2-2で終えPK戦の末に敗退が決まった試合を失念していた。PK戦は厳密に言えば”負け”ではないのだが、チームにとっては08年にACLを経験し、手応えを得たなかでの決勝ラウンド初戦。自信を持って臨んだ試合だったが勝ち切ることができなかった。

 アジア制覇を達成するには18年まで待たなければならなくなったが、このチームにも十分にその可能性があっただろう。小笠原満男の退場など、いま思い返してもクラブ史上に残る劇的な試合だった。

 ただ、その前にこの6月の戦いが難しかったことをお伝えしたい。

 

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