「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

ボールボーイも勝利に貢献した伝説の開幕戦。浦和を2-0で下す/【コラム】追憶のアントラーズ(10シーズン③)

 これまで書きためてきた取材ノート51冊をふり返りの第21回目。

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 2010シーズン初戦、2月23日のAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ長春亜泰を1-0で下し、27日にはFUJI XEROX SUPER CUPでガンバ大阪を1-1(PK5-3)で下す。

 試合後、小笠原満男は「90分で決めたかった」と振り返った。ただ、「PKだろうと勝つと負けるのじゃ違う。最初は肝心。いいスタートが切れたと思う」と言った。試合としては、65分にフェリペ・ガブリエルと交代出場した遠藤康が気を吐いた。

 遠藤としては4シーズン目。なかなか出場機会が得られずに来た。09年のリーグ戦出場時間は2試合で19分。2列目のアタッカーが足りない状況に、気持ちを高めていたのは当然だろう。「ヤスも持ち味を出した」と小笠原も褒めていたとおり、マルキーニョスのオーバーヘッドシュートを引き出し、左サイドに開いた野沢拓也にも相手に囲まれたところでクルリとターンしながらパスを通しチャンスメイク。自らドリブルシュートも放ち惜しい場面をいくつもつくった。

 しかし、決勝点を決めることができず、小笠原は「帰って一緒にシュート練習をするように言っておきました」と冗談交じりに振り返っていた。その言葉はジョークではありながら、プロサッカー選手として成功するために絶対的に必要なことでもある。表情を改めた小笠原は「いいプレーをしてもあそこで決めることが大事。それはヤスだけじゃない。いろんな若い選手に出てきて欲しい」と続けた。

 

 そして、3月6日、カシマスタジアムに浦和レッズを迎え、いよいよJリーグが開幕した。

 

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