「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆広瀬陸斗、杉岡大暉の現在地/【ニュース】

 4日に杉岡大暉、5日に広瀬陸斗のリモート取材が行われた。

 2人とも大きな期待を背負って今季から加入してきたSBだが、ここまでの立ち位置は対照的とも言えるだろう。広瀬は内田篤人と伊東幸敏の怪我もあり、右SBとして公式戦3試合でいずれも先発。リーグ開幕戦の広島戦では前半で2失点したため45分のみで交代することになったが、それがなければ他の試合同様にフル出場していたはずだ。

 また、横浜FMで得た経験をもとにチーム全体で戦う重要性を強く意識している選手でもある。練習が再開され、右SBには内田篤人、伊東幸敏というライバルも戻ってきたが、そこに対しての強い対抗意識を燃やすようなことはない。

「篤人さんやユキくんが帰ってきて学ぶところもある。自分はライバルとは思わず、思わないと行けないのかもしれないけれど、今年は連戦も多くなるのでチーム全体で鹿島を勝利に導くことができたらと思っています」

「まず公式戦で勝ててない」

「チーム全体であげていけたら」

 コメントも総じて、チーム全体を見渡したものだった。

 チーム練習が再開された後、トレーニング内容は自粛前と大きな変化はないという。コンディションをあげ、チームの質を高めることに主眼が置かれているようだ。

 チームコンセプトの理解を助けるための工夫もされている。広瀬が言うには、チームが用意したGoogleドライブのフォルダ内に、リーグ戦の試合で見られた攻守の良い場面や悪い場面がダイジェスト映像となってまとまっており、自粛期間のときからいつでもそれを見ることができたという。選手はアプリを使っていつでも動画にアクセスできる環境が整っている。また、現在はクラブハウス内のテレビでもその映像がつねに流されており、選手の意識付けに役立っているようだ。

 リーグ再開後は連戦に次ぐ連戦となり、メンバーを固定して戦うのはかなり難しいだろう。ザーゴ監督はメンバーを固定することなくチームづくりを進めてきた。それがアドバンテージになるためにも、誰が出てもチーム全体の質が下がらない必要がある。広瀬の言う「チーム全体で鹿島を勝利に導くこと」を目指したい。

©KASHIMA ANTLERS

 

 一方、チームへの合流は遅くなり、なおかつ怪我で出遅れることになった杉岡は慎重な姿勢が見られた。筋肉系の怪我が「昨年の末から続いている」ということも本人は気になるようで、「長い時間が空いて、ようやくチーム全体で練習ができた。家で動いていたけれど対人の慣れはまだ。反応の鈍さもある」「怪我をしない体づくりをしたい」と、焦点を絞っていた。

 その上で移籍後、試合出場の機会を得られていないこともあり、自分の特長を「試合を通じてわかってもらうことが出来ていない」という認識を示した。持ち味であるハードワークは試合でこそ生きる。左SBには永戸勝也だけでなく山本脩斗、佐々木翔悟もおり最激戦区。

 ただ、それぞれに持ち味も違うため、監督の采配力の見せ場でもあるだろう。杉岡だけが持っている特長を生かし、チームの勝利に貢献することが期待される。

 ©KASHIMA ANTLERS

(写真の提供は、すべて鹿島アントラーズ)

 

 

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