「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

疾風怒濤の渦に引きずり込み、強敵セレッソ大阪を撃破!/【レビュー】明治安田J1第17節 セレッソ大阪戦

 すごい試合だった。昨季のFC東京戦もインテンシティの高いすばらしい試合だったが、個対個のぶつかり合いだったあの試合とは違い、今回は組織対組織。より洗練されていたのはこの試合の方だろう。

 緊張感も凄まじかった。息をつく暇がないほど次々と局面が変化していく。まるでプレミアリーグのようなスピーディな展開は、Jリーグではなかなかお目にかかることができないレベルにあった。

 セレッソ大阪は間違いなく強かった。

 彼らが備えているボールを運び方は論理的。そこに、清武弘嗣や柿谷曜一朗、坂元達裕という天才性を備えた選手たちが彩りを与える。相手を自由にさせないためには、得意とするゆっくりとした展開を許さず、速い展開に引きずり込むしかない。この戦い方は一度走り出したら止まれず、走れる間にリードを奪わなければならないリスクもあった。しかし、それを見事にやり切った。

 試合後の会見ですばらしい内容での勝利を讃える挨拶をするとザーゴ監督は「いい言葉をありがとうとざいます」と言って表情を崩した。

「今日は絶対に我々が勝たなければいけない試合でした。勝点12差だったので負ければ勝点15差でした。2位に追いつくには難しくなる試合でしたし、そういう意味でしたたかにやらなければいけない試合だと選手に言いました」

 結果、2-1で勝利し勝点差を9まで縮め、上位戦線に食らい付く足がかりをつくった。

「今日の勝利は非常に重要ではないかと思います」

 思わず手に拳を握りたくなる会心の勝利である。

 

 

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