「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

MF30名古新太郎・見え始めた変化/【プレイヤーズファイル】

 横浜FM戦で途中出場した名古新太郎のプレーがすばらしかった。上田綺世に代わり90分からピッチに立った名古の仕事は、リードを保ったままきっちり試合を終わらせること。決しておもしろい役割ではなかったかもしれないが、名古はボールを失うことなくその仕事を完遂した

 2点を先取されたあと、3点取って逆転したため危なげなく試合を終わらせることは絶対にやらなければならなかった。こういう場面で多くの場合、選手たちはコーナーフラッグ付近にボールを置いて奪いに来る相手選手を背中でブロックして時間を稼ごうとする。しかし、名古はそうしなかった。相手と正対し、容易に飛び込めない状況を作る。無理に奪いに来れば逆を取り、イライラさせてはファウルをもらう。対峙した選手にすれば本当にいやらしいプレーだったことだろう。

 この姿を見て、思い出したのは先日公開されたYouTubeである。その中で名古は「瞑想をしている」と話していた。

 

 

 

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