曽ヶ端準がいた意味/【家族の風景】
自宅の窓から見える場所にスタジアムが建設されていくときの高揚感とはどれほどのものだろう。畑か雑木林ばかりだった風景に忽然と屋根付きのスタジアムが出来上がっていくのだ。そして、地域全体がそのスタジアムを中心に今まで感じたことのないほどの熱量で活気を帯びていく。
「アントラーズのバスが自分の実家の窓からスタジアムに向かうところを試合の日に見ていた思い出があります。そにまさが自分が乗ってスタジアムに向かうことになるとは本当にその時は思っていなかった」
幼心に強烈に焼きついた原風景が、曽ヶ端準にとっての鹿島アントラーズだった。
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