「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

DF23林尚輝「23番はセカンドスリーじゃないですけどニ番目の“ 3番”だという自覚を持って戦いたいと思っています」/【プレイヤーズファイル】

 加入初年後に渡された番号に意味を見出さない選手は多い。クラブとしてもいきなり若い番号や、歴史的な重みのある番号を渡すわけにもいかず、空いている番号からそれなりのものを渡すことも多いからだ。しかし、林尚輝はちょっと違った。

 過去に興梠慎三や昌子源、植田直通が付けた番号だということを知っており、「いま言っていただいた本当にすごい選手が付けてきた番号ですし」と続けた。もしかしたらクラブから説明があったのかもしれないが、それを聞き流すのではなく、自分を奮い立たせ、モチベートするために利用する。さすが3年連続で大阪体育大学の学業優秀者に選ばれ、「その中でも自分はスポーツメンタルトレーニングという科目にすごく力を入れていて、プロになる上でメンタルというのはすごく大切だと思っていて、自分自身がメンタル強化という含めて学べたことが大学では一番大きかった」と言うだけのことはある。

「自分自身、学業もサッカーも両立すると決めて大学に進学したので、その面で勉強というのは絶対に怠らずにやろうと決めていた」

 この言葉からもわかるとおり、目標を立てたら最後までやり遂げる意志の強さが彼の土台。優しげな風貌もよく見れば鋭い眼光が宿っている。

 

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