「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

昨季最終節の一体感で新生清水を迎え討つ/【プレビュー】明治安田J1第1節 鹿島対清水エスパルス

 鹿島アントラーズにとって大事な大事な1年が始まる。クラブ創立30周年を迎えタイトル獲得は至上命題。果たしてその力が本当にあるのか、それを示す上で開幕戦は非常に重要な一戦となる。

 茨城県の非常事態宣言も解けカシマスタジアムの収容率も5,000人から50%へと跳ね上がった。急な変化だったためチケットの売れ行きは心配なところだが、今季はホームゲームで「SQUAD NUMBERS〜背番号の記憶」がファン、サポーターの来場を待っている。背番号に特別な意味をもたらしてきたクラブなだけに、ティザーの映像を見るだけでどんなドキュメンタリーに仕上がっているのかワクワクする。試合前にこの映像を見て気持ちを高め、その後の試合で背番号を受け継ぐ選手たちが活躍したらたまらないだろう。

 

 

 今回は背番号2のため、この栄光の番号を受け継いだ選手はいない。ただ、ジーコからジョルジーニョに託された想いは、その後、多くの日本人選手に受け継がれチーム全体に浸透してきた。2番の系譜は歴史の重要な一部を担ってきただけに「SQUAD NUMBERS〜背番号の記憶」の制作にも力が入っているはずだ。

 さて、試合についてだ。今季、これまで4試合のTMを戦ってきたが、昨季最終節のような一体感は残念ながら見られていない。しかし、それもそのはず。すべての試合は無観客で行われてきた。あのときの絶対に勝つんだ、という雰囲気が生まれるはずもない。エヴェラウドを感動させたあの雰囲気は、やはり多くのサポーターがあってこそ。

 プレス戦術を根幹として戦う鹿島にとって、是が非でもタイトルが欲しい1年をホームからスタートできるアドバンテージは大きい。

 

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