白崎凌兵と遠藤康。彼らが見出した攻守のバランス/【レビュー】YBCルヴァンカップグループステージ① サガン鳥栖戦
さまざまな問題をはらんでいたJ1開幕戦から一転し、現状の戦力ではベストの戦い方ができたのではないか。そう思えるほど鳥栖戦の戦いはいい部分が多かった(もちろん、課題は多々あったけれど)。
特に効いていたのが白崎凌兵をボランチで起用したことと遠藤康をトップ下に置いたこと。これにより陣形は2トップの[4−4−2]から昨季のベースだった[4−4−1−1]となっていた。しかし、白崎が意図してポジションを変えていたことでほとんどの時間は[4−1−4−1]に転じていた。これによりプレスのかかり具合もビルドアップの問題点もうまく解消できた。
清水戦で喫した手痛い逆転負けから立ち直ることはもちろん重要であり、それについては「開幕の黒星からこの数日内でどう回復するかというところで、チームとしてのチーム力が問われていた。選手たちがいい回答をピッチの中で表現してくれたと思います」(ザーゴ監督)と、一定の評価を与えることができるだろう。
加えて、合流が遅れていたレオ・シルバに出場機会を与え、怪我からの復帰となる白崎凌兵、和泉竜司といった選手の状態も確認することができた。関川郁万が十分に先発を担えることがわかり、エヴェラウドはヘディングの迫り合いならばすでにトップフォームに戻っている。染野唯月もしっかり仕事ができる。
いい手応えを得られた90分だった。
(残り 1845文字/全文: 2458文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ