「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

現状打破に向けてザーゴ監督が下した決断/【プレビュー】明治安田J1第8節 鹿島アントラーズ対柏レイソル

 

 鹿島アントラーズ練習場に到着すると、気温はそれほど低くはないものの強い風が吹き付けていた。家を出る前に天気予報を確認し、強い風が吹くことを確認したためダウンジャケットを持参した判断は間違っていなかった。頭まですっぽりフードを被れば風も気にならない。2面ある練習場のBコートのスタンドに座り、選手たちの息遣いが聞こえる距離で彼らの姿を見つめた。

 最初の練習はタチコ。DFラインと中盤の選手が声を掛け合いながらマークを受け渡しつつスライドしながらゴールを守る。ただ、始めのうち、監督は攻撃陣に指示を送り、相馬コーチが守備の声をかけている。「攻撃練習なのかな?」と思ったが、そのうち遠藤康が呼ばれて守備側に加わった。

 「おや?」と思っているうちに2本目が始まり、ディフェンスラインには出場停止明けの犬飼智也を中心とした主力選手たちが入る。熱を帯びた練習への監督の指示も次第に守備側の頻度が増していった。

 そこに至ってこれが守備練習だ、と確信する。ボランチの位置にいるのは三竿健斗ではなかった。

 

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