「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

ザーゴ解任。抱えていた矛盾/【コラム】

鹿島アントラーズからザーゴ監督の解任が発表された。

 

 

今季もスタートダッシュに失敗し、8試合を終えて2勝2分4敗の勝点8。首位を無敗で走る川崎フロンターレと勝点20の差をつけられている。クラブは創設30周年に際してリーグタイトル奪還を掲げてきたが、このペースでは残留争いに巻き込まれるのは必定。早期での決断となった。

 

©KASHIMA ANTLERS

 

やっているサッカーの内容を見れば解任も不思議ではない。ボールはうまく運べず、攻撃も意図が見えにくく再現性は低い。ボールは奪えず守備も安定感を欠いている。やりたいサッカーとやっている内容の乖離はますます進み、札幌戦では就任当初に描いていたリアクションサッカーからの脱却ではなく、リアクションそのものに戻ってしまった。13連戦が始まる前のタイミングで解任は予想されていた。

なぜ、ザーゴ監督は失敗してしまったのだろう。それは、練習を見ていればよくわかる。彼のサッカーは大きな矛盾をはらんでいた。

 

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