FW18上田綺世「つねに上を目指す」/【プレイヤーズファイル】
上田綺世が立っていた。右肘に装具を付けて。なんとなく気になってカメラを向けた。
撮ったときは気が付かなかったことがあった。左手は腰に当てられており、左腕が「く」の字に曲がっている。一方で、右手は腰のあたりに添えられていた。少しでも右腕にかかる負担を減らそうと骨盤の上に乗せている。無意識に楽な姿勢をとっていたのかもしれない。
その姿を見て、ハッとさせられた。
それでもピッチに立ち、ゴールを決めたストライカー。
なにが、彼をそこまでさせるのか、確かめなければならない。そう思ってオンライン会見で質問を投げかけた。
しかし、「どういうことか、ちょっと分からないんですけれど…」と、不思議そうな表情を浮かべながら、それでもこちらの意を汲み取り言葉をつなげる。上田綺世の矜持の塊が、画面越しにもひしひし伝わってきた。
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