個の能力で上まわるサッカーの限界/【レビュー】明治安田J1第18節 鹿島アントラーズ対ベガルタ仙台
新築を目指すはずだったクラブがこういう試合を演じてしまうと不安が大きくなる。フットボールの変化に合わせて鹿島も戦い方を変化させることを目指したはずだったが、ピッチで見られたのは選手の能力頼みの無秩序なサッカーだった。
相手が十分な準備期間を用意できたのに対し、こちらは中三日で臨まなければいけなかったことが、相馬直樹監督に選手の能力に頼んだサッカーを選択させたのかもしれない。DAZNの試合直後のインタビューで、監督は「システム的にはマッチアップする形だったので、個の部分で上まわって押し込んでいくのを狙いとしていました」と語っている。
しかし、機能しなかった。上田綺世とエヴェラウドの併用で殴り勝てればよかったが、相手の対策に苦労してしまう。最終的には、アディショナルタイムにファン・アラーノが同点弾を決めたものの、終了間際までプラン通りに試合を進めたのは間違いなく仙台。勝点1は得たものの負けに等しい内容だった。
(残り 1962文字/全文: 2408文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ