「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

冷静さを欠いた試合運びで自滅。創立30周年を勝利で祝うことができず/【レビュー】明治安田J1第31節 鹿島アントラーズ対横浜FC

 前半の飲水タイム。ディエゴ・ピトゥカはベンチ前の輪から少し離れた位置に立ち、いかにもイラついた表情を見せていた。飲んでいた小さなペットボトルを地面に投げつけると、そのまま輪に加わることなくピッチ中央に戻っていった。

 確かに1点のリードは許していたが、そこまでイラつく理由がわからなかった。用意してきたことはうまく表現できていなかったかもしれない。無駄なロストも多かっただろう。荒れたピッチにも関わらずわざわざ狭いスペースにパスを差し込み奪われる。センス抜群のブラジル人司令塔にしたら信じられないシーンの連続だったのかもしれない。

 しかし、そこまで酷い内容だったとも思えない。速攻のチャンスを作りながらも意図がうまく噛み合わないのは、いつも通りと言えばいつも通り。むしろ、自陣でボールを失う回数の多さを考えると、ピンチは圧倒的に少なかった。

 なぜ、そこまで慌てふためき、フラストレーションを溜めなければいけないのか。不思議なくらいバタつく鹿島は、1点を返したあとも最後までバタバタしたまま敗れた。

 

 

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