「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

仲間隼斗のゴールで先制するもコレクティブな相手に苦戦/【レビュー】練習試合@宮崎キャンプ 鹿島アントラーズ対町田ゼルビア

町田ゼルビアはトレーニング相手として非常にいい相手だった。ポポヴィッチ監督からつねに「コンパクト!」という声が飛ぶ。彼らの統制の取れた戦いぶりは45分×3本という長い時間でもほとんど崩れることがなかった。

リトリートしてくれた金沢との1試合目では、ボールを持ったときに考える余裕を持てた。しかし、コンパクトにラインを押し上げ、敵陣に入ろうとするところでプレッシャーをかけてくる町田はそこまでの余裕を与えてくれなかった。

「いまは、選手たちは頭の中はフル回転でやってるかなという印象があります」

この日、唯一の得点を決めた仲間隼斗。年長者らしく落ち着いて試合を振り返ることができる彼は、まだまだやるべきことが体に染み付いていないと認めた。

やらなければいけないことはわかっているが、まだまだ考えてから動いている。自然と体が動くのではなく、考えてから動くためどうしてもタイミングが合わない場面が生まれてしまう。タイミングが合わなければ攻撃のテンポも上がらない。

キャンプも中盤に差し掛かり始動から積み重なる疲労で体は重い。そのなかで、狙いどおりのプレーができたことを喜ぶ反面、いまはとにかく反復練習を繰り返し、積み重ねることが大切なことを痛感させられた。

 

 

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