「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

編集がぶつ切りの下手くそな映画のような試合/【レビュー】YBCルヴァンカップGS第2戦 鹿島アントラーズ対セレッソ大阪

またホームで敗れてしまった。公式戦2試合連続でホーム戦を落とし、しかもどちらも無得点に終わった。肩を落とす選手たちも悔しいだろうが、2試合続けてこの結果はきつい。

内容としては、川崎F戦に出た反省が改善されている入り方ができた。若くて足の速い選手を前線に揃えてきたC大阪のプレスを裏返すため、エヴェラウドや染野唯月をターゲットにしたロングボールは有効に使えていた。また、DFラインと競り合うようなボールだけでなく、相手の二列目がプレスに出てきたことを利用し、二列目と三列目の間に落とすパスもうまく使えていた。9分の安西幸輝が前を向いた場面は象徴的だった。受けに来たピトゥカがマークを引き連れていることを見た安西は、その頭を超えるパスをエヴェラウドに送りプレスを無効化した。川崎F戦とは違い、立ち上がりから相手の狙いを外すパスはうまく選択できていた。

しかし、そうでないパスもあったし、それとはまた別の課題が噴出してしまうのがなんとももどかしいところ。

12分の失点はあまりに軽い対応だった。対応に出たのはキム・ミンテだったが、広瀬陸斗も、三竿健斗も、沖悠哉もみんなが準備できていなかった。

 

 

 

 

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