無料記事【コメント】ザスパ 大岩亮太(熊本県八代市出身)「地元の現状をみると、心が締め付けられる」
熊本県八代市出身
MF大岩亮太(tonan前橋サテライトへ育成型期限付き移籍中)
14日夜の最初の地震のときは、ジムで筋トレをしていました。クラブスタッフから「ニュースを見ているか?」という連絡をもらって「何のことですか」って答えました。そのとき初めて、地震のことを知りました。
すぐに八代市のお母さんの携帯に連絡をしたのですが、ぜんぜんつながりませんでした。Line電話だったらつながるって言われて、Line電話でやってみたらつながりました。そのときは家族みんなが大丈夫だったので安心しました。
でもきょうの朝に、また地震があって、すぐに連絡しましたが、Line電話でもつながらなくて、それから、いままで(夕方)、家族と連絡が取れていません。家もどうなっているか分からないし、本当に心配です。妹はまだ小2で、最初の地震のときに泣いていたと聞いたので、妹のことも心配です。
たぶん、大丈夫だとは思うのですが、電話がつながらないのでなんとも言えません。津波の情報もあったので、それも心配でした。八代市は、もともと海だった場所を埋め立ててできた街なので、津波が来たら、大変なことになります。地震よりも津波が心配でした。
東日本大震災のときは、熊本にいました。被災地とは距離がありましたが、地元が被災したことで、震災の恐さが身にしみてわかりました。すぐにでも地元へ戻りたい気持ちがありますが、いま自分に何ができるかと思うと複雑です。熊本の状況をテレビでみると、心が締め付けられます。
自分はサッカー選手として群馬に来ているので、サッカーで結果を残すことしかできません。あすは県リーグの試合があるので、絶対に結果を残したいです。結果を残さなければ、ザスパに戻ってこられないので強い気持ちを持ってゲームに臨みたいと思います。それが熊本の家族が一番喜んでくれることだと思います。だからこそ、やらなければいけないと思います。
※ザスパは16日の岡山戦試合前に、熊本地震の義援金募金活動を行った。大岩をはじめ、イムチョンビン、オハンビンが参加、サポーターらから計37万6017円が集まった。募金は日本赤十字社を通じて被災地へ送られる。