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無料掲載【高校サッカー】前橋育英、盤石の戦いでベスト4へ進出。頂点まで、あと2勝!

 前橋育英、盤石の戦いで4強進出。頂点まで、あと2勝!

 

 

 

5日、前橋育英が全国高校サッカー選手権準々決勝で滝川二(兵庫)を2対0で下して、2年ぶりのベスト4へ進出した。初優勝を狙う育英は、7日の準決勝で佐野日大(栃木)と対戦する。

 

 

育英はCB角田涼太朗を警告累積の出場停止で欠く戦い。序盤、大会3試合で13得点の滝川二の鋭い攻撃とハードワークに苦しむも、粘り強い戦いで、しだいにリズムを生み出していく。

 

 

先制点は、ボランチの攻撃参加から生まれた。20分すぎ、右クロスをFW人見大地が折り返したところに、MF長澤昴輝が進入。絶妙のトラップでCBをかわしシュートモーションに入ると、相手がたまらずファール。PKのホイッスルが吹かれる。

 

 

それを長澤が確実に決めて、先制に成功する。

 

 

先制点でギアが入った育英は、幅を使った攻撃で滝川二を一気に押し込んでいく。幅を使った攻めから波状攻撃を展開したチームは、その後もチャンスを作り出すが追加点を奪えず、1−0で前半を折り返す。

 

 

後半、育英は滝川二の反撃を堅実な守備ブロックで受けると、局地戦では確実に数的有利を作り出して自由を与えない。後半30分を迎えて、次の“1点”が勝負の分かれ目となった。

 

 

追加点は、育英の執念が結実した結果だった。後半37分、中盤で泥臭くつないだボールをFW人見が追う。前線でボールを拾うと、ペナルティーエリアでPKを獲得。それを自ら決めてリードを2点目へと広げる。

 

 

80分間、フルファイトした育英は滝川二に得点を許さず、4試合連続無失点。盤石の戦いで、2年ぶりのベスト4へ駒を進めた。今年の育英は、夏のインターハイ県予選初戦でまさかの敗退。どん底からのスタートだった。プライドを捨てて、はい上がってきたチームは全国の初頂点まであと2勝に迫った。際立ったスターもヒーローもいない。だが、このチームには反骨心がある。こういうチームが優勝するのかもしれない。(伊藤寿学)

 

(1月5日)

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