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【プレビュー】J2第38節ザスパ対岡山 サポーターの戦いはまだ終わっていない

【プレビュー】J2第38節ザスパ対岡山  サポーターの戦いはまだ終わっていない

 

 

(「今、話せることはございません」と話した都丸晃社長)

 

Jリーグに関わる全ての皆様へ!!SOS

 

前回の試合、ゴール裏のサポーターは決死の思いで、スタンドに横断幕を掲げた。

 

Jリーグに関わる全ての皆様へ!!SOS

「今、このクラブで起きてることを見逃して良いのか」

「無能な社長都丸 私物化するGM菅原→不信任!!」

 

このメッセージは、大きな波紋を広げている。

 

ザスパは前節東京V戦で敗れて、J3降格圏の21位以下が決定した。松下裕樹は「この1試合で決まったわけではなく、シーズンを通じての結果です」と肩を落とした。

 

横断幕の件も同じだ。

 

横断幕を出したのも、東京V戦1試合の結果からの行動ではない。今季いや昨季からのサポーターの思いの結集だ。

 

クラブは、tonan前橋への移籍、国体への選手派遣などで菅原宏GMの暴走を止められず、結果的に私物化を許した。サポーターは昨季の試合後や今冬のサポーターズカンファレンスなどで抗議していたが、今季もtonan前橋への移籍が実行された。そして菅原GMは開幕戦に姿をみせて以来、一度も試合会場に来ていない。

 

サポーターの声を無視し、ザスパをJ3降格に導いたフロントの責任は重い。

 

前節東京V戦後、ゴール裏で何か起き、フロントはどう対応したのか。まずは、それを共有する必要がある。岡山戦の前に確認したい。

 

 

 

【東京V戦後に何が起こったか】

 

 

 

【東京V戦後に何が起こったか】

 

菅原GM 2節以降36試合連続欠場

東京Vに1−2で逆転負けを喫した。

サポーターがゴール裏スタンドに横断幕を掲げた

選手たちがバックスタンドからゴール裏へあいさつ

森下仁志監督、選手たちがゴール裏へ、都丸社長はゴール裏不在。

頭を下げたが、サポーターのコメント要求に応じることなく退散。

退散する指揮官、選手たちにブーイング

サポーター、チームコールをしながらゴール裏に居残り

20分後、都丸晃社長がゴール裏へ

都丸晃社長がゴール裏サポーターに対して話した内容

「この結果に関しては申し訳ないと思います。(責任について)いま、一生懸命、皆さんに説明できるようにやっております」

「今、いろんな方々と相談して、一生懸命やっているところです。私からお話できることはございません」

サポーターから野次が飛ぶ

サポーターが今後のビジョン説明を要求

都丸晃社長

「愛されるクラブになれるように皆さんとともに歩みたいと思っております」

サポーターから再度、責任問題についての質問

都丸晃社長

「ですから、今、お話できることはありません。再出発のスタートラインに立たなければいけないと思っています」

ゴール裏サポーター解散

 

 

(選手バス出発を待つ森下監督)

 

(サポーターから「来季やるつもりはあるのか」との問いに、森下監督は「あります」と答えた」

 

 

 

事態は収束したかにみえたが、サポーターは森下監督に対して辞任を要求。スタジアム・バス出入口付近で森下監督との対話を要求した。「サポーターがバスを囲んだ」という一部マスコミの記事があったが、サポーターはバスを囲んでいない。

 

サポーターは選手バスを先に帰らせてから、森下監督に思いをぶつけた。

 

森下監督

「今日も選手たちはよくやってくれた。結果に関しては僕の責任だ。全力で最後までやりたいと思います」

 

サポーター

J3降格圏が決まったが?」

 

森下監督

「何を言っても言い訳になる。降格圏に関しては申し訳なく思う」

 

サポーター

「『選手たちが闘えなくなったら辞める』とコメントしていたが、その後の監督のコメントで『選手が闘えていない』と何度も言っていた。それでも辞めないのか」

 

森下監督

「そう思われても仕方がないかもしれない。あと5試合、全力でやり続けるだけ」

 

サポーター

「来年もやるつもりはあるのか」

 

森下監督

「あります」

 

 

その後、橋本赳夫GM補佐が、菅原GMについて言及。他業務により今後も試合に来ないことを説明した。サポーターからは「tonanの試合や国体の試合には居るのに、なぜザスパの試合には来ないのか」という声が飛んだ。

 

 

スタジアム・バス出入り口付近からサポーター解散

 

 

 

 

一連の騒動を実際に見たサポーターの多くが、感じたと思うが、社長、監督からは「誠意」はまったく伝わってこなかった。地域の財産をJ3へ降格させたことの責任をどう感じているのか。

 

 

降格圏が決まりながらも開き直って来季の指揮に意欲を示す森下監督と、それを許すクラブ。今のチーム状況を鑑みれば、ほかのJクラブではありえないことだ。

 

 

横柄な指揮官の態度は、チームに伝染している。今年の選手たちの態度や振る舞いは、これまでのザスパとは明らかに違う。試合に負けたあとに、悔しさを表現する選手がどのくらいいたのか。地域に愛されるクラブとは何なのか。もう一度考えていく必要がある。

 

 

今節岡山戦。21位以下がすでに決定しているザスパがどんな戦いをみせるのか。勝点9差の21位山口を“差す”ことができれば、J3の結果しだいで残留の可能性は残る。だが、残り5試合で勝点9差をひっくり返すのは至難だ。チームは、前節東京V戦の先発メンバーが中心となることが予想される。サポーターは、チームに最下位脱出の意志があるのかをこのゲームで確認しなければいけない。

 

 

クラブは21日、ホームページに「お知らせ」を掲載した。

 

「シーズン当初はJ1昇格を目標としてきたものの、このような結果となり、ご支援、ご声援を頂いております株主・スポンサー様、ファン・サポーターの皆様、地元行政関係者の皆様、群馬県サッカー協会をはじめとするサッカー関係者の皆様、そしてクラブを取り巻く全ての関係者の皆様に、深くお詫び申し上げます。

明日22日のアウェイ戦から、残すところ今季5試合となりますが、残り試合を精いっぱい戦うことは勿論のこと、クラブとしてこの結果に真摯に向き合い、来季に向けてのしっかりとした準備を整えていく決意です」

 

 

一般的にこうした文章は、社長の名で出すものだが、今回は「株式会社草津温泉フットボール」のみの表記。さらに明記されている「来季に向けてのしっかりとした準備」とは何なのか。現フロント主体で、来季の準備が進められていくのはあまりにも危険だ。

 

 

チームの21位以下は確定したが、サポーターの戦いはまだ終わっていない。ザスパを守るのはサポーターだ。

 

 

 

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