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【高校サッカー】群馬県予選決勝:前橋育英、桐生第一下して4年連続V MF田部井悠、決勝ゴール

 

 【高校サッカー】全国選手権群馬県予選決勝

前橋育英、桐生第一下して4年連続V MF田部井悠、決勝ゴール

 

 

 

 【結果】11月23日

 

前橋育英 1−0 桐生第一

前半  (0−0)

後半  (1−0)

 

 【得点】

 

80分:田部井悠(前橋育英)

 

 後半終了間際に生まれた決勝点

 

 

前橋育英が桐生第一を1−0で下し4年連続21回目の優勝を決めた。

 

育英の勝利を決める決勝弾が決まったのは後半終了間際の後半40分だった。スコアレスで延長戦突入か、と思われた矢先のゴールだった。

 

終盤の時間帯は、前橋育英、桐生第一ともにリスクを避けた慎重な戦いに終始していた。ゴール直前、ロスタイム3分の掲示板が出され、ゲームは膠着状態でもあった。

 

そんな状況の中で、前橋育英が一瞬の隙を見逃さなかった。ショートカウンターから塩澤隼人が右サイドを駆け上がり、ゴール前へクロスを送る。それをペナ内で受けた田部井悠が、落ち着いて蹴り込んで激闘に終止符を打った。

 

殊勲の決勝点を挙げた田部井悠は「延長ではなく後半で決めたかったのでとにかくゴールに向かって走っていった。ボールを受けたあとは冷静にコースを狙って決めることができた」と振り返った。

 

山田耕介監督は「試合中、悠が“消えていた”のでベンチでは『悠はどこに行った?』と話していたが、最後に大仕事をやってくれた」と安堵の表情をみせた。

 

 

 桐生第一 2度の決定機を生かせず・・・

 

 (桐生第一・田中のシュートはGKにブロックされた)

 

 

ゲームは、王座奪還を狙う桐生第一のプラン通りの展開だった。

 

4−4−2の布陣を敷いた桐生第一は、序盤の前橋育英のラッシュを封じ込めると、次第にDFラインを上げていく。開始10分は、前橋育英に押し込まれていたが、落ち着きを取り戻すと、GK中村海生、桐生浩太、中野就斗の両CBを軸に積極的なディフェンスをみせていった。

 

桐生第一が前半に許したシュートは4本。ポゼッションこそ相手に許したが決定機は与えていなかった。スコアレスでハーフを折り返した桐生第一は、挑戦者のアドバンテージを生かして、徐々に攻撃に転じていく。前橋育英のプレスを恐れず、奪ったボールを田中宏武、金子雄大らへつないでいく。

 

後半18分にはFKから中野がヘッドでゴールを狙うも枠を捕えられない。後半25分には、村木睦からのパスを受けてラインを突破した田中宏武がGK1対1のシーンを迎えたが、前橋育英GK湯沢拓也に止められた。振り返ると、ここが勝負の分かれ目だった。

 

前橋育英GK湯沢は「ラインを抜けてきたので、トラップの瞬間に間合いを詰めることだけを考えていた。うまくブロックすることができた」とファインセーブを振り返った。桐生第一・青木大和主将は「あと一歩のところまで行っていたが、その一歩が届かなかった。応援してくれた仲間たちに申し訳ない気持ちです」と話した。

 

「前育魂」を宿る選手たち、いざ全国へ

 

 

前橋育英の執念が、桐生第一を凌駕した。

 

負けるわけにはいかなかった。前橋育英は昨冬の全国高校サッカー選手権決勝で青森山田に0対5で敗退。その悔しさを知る田部井涼主将らの脳裏には、あの試合の屈辱が深く刻まれている。

 

すべては選手権のため。チームはインターハイで3位、現在プリンスリーグ関東で首位を走る。山田監督は「勝たなければいけない試合がずっと続く中で、選手の集中力を保つことは難しかった。『どんな状況でも慌てるな』と伝えていた」と話す。

 

チームは、角田涼太朗、松田陸、渡邊泰基ら世代屈指のディフェンス陣と、飯島陸、田部井涼・悠の双子ら攻撃のタレントが揃う。勝つことが当たり前と言われた中での1年間が選手たちを逞しく成長させた。

 

田部井涼主将は「昨年から試合に出ているメンバーが多い中で、プレッシャーには慣れていたが、選手権予選はこれまでとは違ったプレッシャーがあった。背負い過ぎていた部分もあったかもしれない。ただ、あの場所(選手権決勝)へ戻るために、みんなが負けなかったと思う」と笑顔をみせた。

 

全国切符を手にした前橋育英は、昨冬果たせなかった悲願の全国制覇をかけて大会へ乗り込む。このチームには野望を成し遂げるにふさわしい『前育魂』が宿っている。

 

(記事・伊藤寿学)

 

 

 

 

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