無料記事【Gマガ】前橋育英 飯島の後半ロスタイム弾で劇的勝利!!! ベスト8進出!!
【Gマガ】前橋育英 飯島の後半ロスタイム弾で劇的勝利!!! ベスト8進出!!
3日、全国高校サッカー選手権3回戦前橋育英対富山第一が行われ、前橋育英が飯島陸の後半ロスタイム弾で1対0と勝利、ベスト8進出を決めた。昨日の2回戦(初芝橋本)で4ゴールを決めた飯島は2戦連発で計5ゴール。守備陣は2戦連続で完封。攻守の歯車がかみ合うチームは、悲願の全国制覇に向けてまた一歩駒を進めた。
【全国高校サッカー選手権3回戦】
前橋育英 1−0 富山第一
前半(0−0)
後半(1−0)
【得点】
83分:飯島陸(育英)
鉄壁の守備陣が勝利の立役者
過去に2度、決勝の舞台に進出している前橋育英だが、いずれも試練のゲームがあった。この3回戦もその一つなのかもしれない。
前日の2回戦(初芝橋本)を5対0で快勝した育英は、同じ先発メンバーで3回戦・富山第一戦へ臨む。今大会2試合目の育英に対して、富山第一は3試合目。育英はコンデション的なアドバンテージを持って、キックオフを迎えた。
ゲームは序盤から育英がポゼッションを支配、富山第一を押し込んでいく。中盤でリズムを作り出す育英は、左右自在のクロスから2年生FW榎本樹がヘッドでチャンスを迎えるなど主導権を握っていく。
しかし、ゴールが生まれない。前半36分には、渡邉泰基のロングスローから、飯島がヘッドで決定機を迎えたが相手GKの好守に阻まれ、前半をスコアレスで折り返した。
後半は、ポゼッションの育英に対して、富山第一が鋭いカウンターからチャンスをうかがっていく。だが、育英は田部井涼主将を軸にした中盤の激しいプレスと、松田陸、角田涼太朗の両CBの秀逸のカバーリングで攻撃の芽を摘み取っていく。
仕留めることができるか。後半19分には、セットプレーの折り返しがゴール前を通過、終了間際には飯島のショットがゴールポストに弾かれるなど、育英にとっては嫌な流れが続く。
後半アデショナルタイムは3分だった。育英は、富山第一のロングスローからの攻撃を弾き還すと、残り1分で総攻撃を仕掛ける。アデショナルタイム3分に差し掛かる中、塩澤隼人がミドルレンジからの低いシュートを放つと、そのこぼれ球を飯島が右足で蹴り込んで決勝ゴール、激戦に終止符を打った。
飯島が「シュートがいい場所にこぼれてきた」と冷静にゴールを振り返れば、山田耕介監督は「あの時間帯に、あの場所にいることがスゴかった」と飯島の決勝ゴールを称えた。
飯島が2連続決勝ゴールを決める結果となったが、功労者は攻守でタフに動いた五十嵐理人、左クロスとロングスローで圧力をかけ続けた左SB渡邉、さらに松田、角田も別格の守備をみせた。2回戦同様、角田は左足からのロングフィードで多くのチャンスを演出、ベスト8進出の立役者となった。
8強入りを決めた育英は5日の準々決勝で米子北(鳥取)と対戦する。
(Gマガ伊藤寿学)