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無料記事【チャレンジャーズレポ】チャレンジャーズ無念 公式戦初戦、天皇杯の道 断たれる

 チャレンジャーズ無念 公式戦初戦、天皇杯の道 断たれる

 

 

(チャレンジャーズは果敢にゴールを狙ったが、上武大に敗れた)

(敗れた選手たちは、関東リーグ昇格を目指し再起をかける)

 

 

群馬県サッカー協会長杯(天皇杯群馬県予選)1回戦

上武大グラウンド

 

【結果】

ザスパ草津チャレンジャーズ 1−4上武大学

 

【得点者】

(チャレンジャーズのみ)

44分:渡辺有作(チャレ)

 

2年連続で上武大に敗れる結果

 

2年ぶり3度目の天皇杯出場を目指したザスパ草津チャレンジャーズだが、2年連続で植木繁晴監督(元ザスパ監督)率いる上武大学の前に初戦敗退となってしまった。

 

昨季の主力メンバーの大半が残留し、さらに昨シーズンはVONDS市原に在籍していた大澤靖信もチームに復帰し、例年に比べ、良い状態に仕上がっていたチャレンジャーズは、その大澤がアンカーに入る[4−3−3]の形でスタート。

  

立ち上がりから、ゲームを支配したのはチャレンジャーズだった。大澤が高い位置で相手の攻撃を封じ、そこから素早くボールを展開。前線の操将真、仙波秀一がボールに絡むことでチャンスを作り出し、テンポよくゲームを進めていく。

 

幸先よくゲームの主導権を握ったかに見えたチャレンジャーズだったが、前半13分に不用意なファールからFKを与えてしまう。そして注意しなければいけない、最初のセットプレーであったにも関わらず、ここで失点を許してしまったことが試合の流れを大きく変えていってしまう

 

 

ここまで押し込まれていた上武大学だが、チーム最初のシュートで先制点を奪ったことで落ち着きが生まれると、しっかり守りを固めてカウンターという形を徹底し、チャレンジャーズゴールに迫っていく。そして前半43分、チャレンジャーズはクリアミスからボールを奪われ、前半のうちに2点のビハインドを背負ってしまう。しかし直後の44分、前線に上がった大澤のパスを受けた渡辺が落ち着いて右足を振り抜き、1点返して1−2で前半を折り返す。

 

後半の好機に決めきれず

 

後半開始から、さらに攻勢に出るチャレンジャーズ。後半5分にはスルーパスで仙波が抜け出しGK11の場面となり、さらに後半15分のCKではDFの西野が頭ゴールを狙うも、どちらも好セーブに阻まれてしまう。あと一歩の場面まで攻め込むも、なかなか同点弾を奪えないチャレンジャーズだったが、後半22分、カウンターから一瞬の隙を突かれ、3点目を失うと、木村監督は大澤を最終ラインに入れた[4−4−2]にシステムを変えて勝負に出る。

 

だが後半26分に、またもセットプレーからの失点で4点目を奪われ、後半35分にはFW仙波が2枚目の警告で退場となり万事休す。2018年、最初の公式戦で手痛い敗戦を喫し、天皇杯出場への道が閉ざされてしまった。

 

 

※今年度の天皇杯群馬県予選(会長杯サッカー大会)は、J3ザスパも参加。シードのザスパは5月12日の決勝に出場。天皇杯切符をかけて戦う。決勝トーナメント

 

 

 

木村直樹監督コメント

「負けをしっかりと受け止めて、関東リーグ昇格へつなげる」

 

これまでの天皇杯予選は7月からでしたが、昨年から今の時期になったことで、より難しい大会になってしまいましたが、今年は昨年のメンバーがかなり残ってくれたので、もう少しやれるかな、とも思いましたが、やはりチームの完成度という部分では、まだまだでしたね。

 

本白根第三グラウンドが人工芝になったことで、以前より早い時期からグラウンド全面を使った練習が出来るようになりましたが、それでもつい1週間前ぐらいからで、それまでは町内ランニングと、体育館内での戦術トレーニングしか出来ず、週1回の練習試合で確認する感じでしたので、どうしてもこの時期での学生相手は難しいものがありました。

 

ただ、負けは負けなので、時期的なことを問題にしてはいけないと思います。今シーズンは、奈良社長からも『関東リーグ昇格のために協力は惜しまない』とも言葉をいただいていますし、サポーターの方に今年こそ『昇格』という結果で恩返ししたいと思っていますので、この負けをしっかり受け止めて、秋の関東社会人大会に勝ち抜くための準備をしていきたいと思います。

 

Q:交代枠を使わず終わりましたが?

 

「厳しい言い方になるかも知れませんが、交代枠を使っても「まだ変化をつけられない」と感じたからですね。ケガでコンディションが完全ではない選手もいましたが、新しい選手などは、戦術理解的にも「まだまだ難しい」と考えたので、交代枠を使うよりもシステムを変えるという方向性で対応しました。また、大澤も完全復帰してまだ時間が短かったため、体力的な部分で90分間アンカーで使うのは難しいかな?という考え方もあり、最後はCBに回しました。ただ、これからの県リーグでは、いろいろな形や選手を試していくので、そこでアピールして「使ってもらえる選手」に成長してくれればと思います」

 

Q:昨年、一昨年の関東社会人準決勝同様に、1点ビハインドの場面でカウンターから失点という形でしたが、今後の関東社会人に向けてどう対策を考えていますか?

 

「大澤をCBに戻すか、アンカーとして使い続けるのか、今はどちらを選択するかわかりませんが、彼のコンディションはこれから上がっていくので、いろいろなオプションを用意して対応していきたいです。また、カウンターに関しては、同じような形で毎回やられていますが、攻守の切り替え、マークの受わしたを含めて、ディフェンスラインの問題としてだけではなく、前線からのGKまで、チーム全体で対応を考えて行きたいと思います」

 

 

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