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無料記事【関東高校サッカー大会決勝戦】前橋育英、初優勝!

【関東高校サッカー大会決勝戦】前橋育英、初優勝!

 

 

【結果】6月4日=正田スタ

前橋育英 2−1 成徳深谷

前半(1−0)

後半(1−1)

 

【得点】

27分:石井陽向(前橋育英)

55分:深澤康太(前橋育英)

65分:間中実来(成徳深谷)

 

 前橋育英Bチームで、関東制覇!2年連続全国制覇へ チーム強化、着々

 

 

 

6月4日、正田スタで関東高校サッカー大会決勝戦が行われ、前橋育英が成徳深谷(埼玉代表)を2対1で下して初優勝を決めた。

 

前橋育英はAチームがプリンスリーグに参戦しているため、例年、同大会にBチームでエントリーしている。過去に関東制覇を成し遂げたことはなかったが、今回は今後のトップチーム入りを狙う選手たちが関東の頂点に辿り着いた。

 

育英は、伝統の[4−4−2]のシステム。序盤から両サイドを起点に攻撃を組み立てていく。成徳深谷がコンパクトな布陣でプレスを仕掛けてきたが、右SB峯崎雄大、CB府川宙史が高精度ロングフィードをDFラインの背後へ送り、FW高橋優斗、MF倉俣健らがチャンスを次々と演出していく。

 

「相手のDFが高い位置を取ってきたので、その裏を狙ってパスを入れていった。FWがうまく動いてくれたので、効果的だったと思う」(峯崎)。

 

先制点は、峯崎のキックから生まれた。前半27分、最終ラインでボールを持った峯崎が縦に送ると、そのボールを受けたFW石井陽向がゴールへ独走。スピードに乗ったドリブルから右足を豪快に振り抜き、ゴールネットを揺らす。

 

高橋は「峯崎が良いボールを入れてくれたので、あとは決めるだけだった。自分のイメージどおりのプレーができた」と得点シーンを振り返る。闘志をむき出しにしてゴールへ向かうアグレッシブなプレースタイルは、前橋育英全体でも貴重な存在、今後はAチームに絡む可能性も高いだろう。

 

前半を1−0で折り返した育英は、後半は完全にボールを支配。鏑木瑞生、渡邉綾平のダブルボランチ、右MFの長澤壮竜を軸に、縦横のバランスの取れた育英らしい攻撃を展開。ゲームの主導権を引き寄せていく。

 

追加点も、峯崎のキックから生まれた。後半15分、峯崎が右サイドからクロスを送ると、そのボールはファーへ流れたが、MF上野詩音が折り返すと、ゴール前で待ち構えたFW深澤康太がダイレクトで蹴り込み、2点目を奪う。「折り返しをうまく合わせることができた。後半からの出場だったので得点を決めたかった」(深澤)。育英は、後半開始から上野、深澤を投入したが、交代2選手が得点に絡むなど采配も的中。ゲームを優位に進めていく。

 

その後も相手陣地で攻撃を繰り返した育英だったが後半25分、相手のカウンターから右サイドを突破され、失点を喫する。しかし慌てなかった。2対1とされたが、その後もゲームの主導権は譲らず、試合終了。盤石の戦いで関東制覇を成し遂げた。

 

ゲームキャプテンを務めた鏑木は「これまで関東で優勝できていなかったので自分たちの代で歴史を塗り替えたかった。全員がそれに向かって戦えたことが優勝につながった。優勝できたのはうれしいが、僕たちはここがゴールじゃない。このチームから一人でも多く、Aチームに昇格して、インターハイや選手権でプレーしなければいけない。それがチーム全体に底上げにつながる」と、前を向く。

 

Bチームを指導する櫻井勉コーチは「初めての関東タイトルは、評価できる。ただ、関東の結果がすべてじゃない。この大会で経験したことを上(Aチーム)で出せなければ意味がない。これからが大切だ」と話した。

 

ベンチでBチームの選手たちを見守った山田耕介監督の目に、彼らのプレーはどう映ったのか。育英は6月9日のインターハイ予選初戦の4回戦で前橋と対戦する。

 

 

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