無料記事【高校サッカー】プリンスリーグ関東 前橋育英対桐生第一 桐生第一、2−0で前橋育英に完勝!前橋育英は、歯車噛み合わず・・・。
無料記事【高校サッカー】プリンスリーグ関東 前橋育英対桐生第一 桐生第一、2−0で前橋育英に完勝
(先制点を決めてガッツポーズをみせる桐生第一・田中=45)
(育英のゲームメーカー・秋山=14)
【結果】
前橋育英 0−2 桐生第一
前半(0−2)
後半(0−0)
【得点】
23分:田中渉(桐生第一)
39分:松下駿也(桐生第一)
【先発】
前橋育英
[3−4−2−1]
=============
=====高橋=====
==長澤=====石井==
森==========近藤
==渡邉===秋山===
=吉田==山原==加藤=
=============
=====高橋=====
桐生第一
[5−4−1]
=============
======小池=====
小澤==========松下
====田中==梅林====
細渕=角野=中野=本間=熊谷
=============
=====杉浦======
桐生第一MF田中渉 自慢の左で1ゴール1アシストの活躍
(先制点を決めてガッツポーズをみせる桐生第一・田中=45)
上州2強の前橋育英と桐生第一のプリンスリーグ第2戦。前期の対戦では前橋育英が2点をリードしたものの、桐生第一が追いつき2−2のドロー。後期の今回対戦は、10月下旬から始まる選手権予選の前哨戦の意味もあった。
台風の影響で、強い北風が吹きつける状況下でのキックオフ。前半に風上に立った育英は、ゲームメーカー秋山裕紀を軸に攻撃を組み立てていくが攻撃の歯車がうまくかみ合わず、桐生第一の守備ブロックを崩すことができない。
育英にとってはじれったい時間が続く中で、桐生第一の「個」が威力を発揮する。ショートカウンターから鋭い攻撃をみせていくと、前半23分にはロングスローのこぼれ球を右サイドで拾ったMF田中渉がうちへと切り込みながら、自慢の左でゴール前に蹴り込んでいく。田中本人が「クロスのイメージだった」と話す滑らかなキックはそのままゴールへとすいこまれて、桐生第一が先制に成功する。
1点を奪ったことで自信を得た桐生第一は、テクニックのある選手たちが育英のプレスをかわしてボールを運んでいく。随所にみせたパスワークは魅力的だった。前半39分には、MF田中の絶妙なスローを受けた松下駿也が、右サイドから対角へのショットで追加点、桐生第一が田中の1ゴール1アシストの活躍で2点リードし、前半を折り返す。
(2点目を決めた桐生第一・松下=52)
追い詰められた育英は後半、左MF森のサイド突破などで反撃を仕掛けるが、ゴールを奪うまでには至らない。ゲーム終盤は、ベンチスタートだったエース榎本樹を投入し、流れを変えに出たが、桐生第一の決死の守備に阻まれて、攻撃が遮断された。
後半は、反撃に出た育英と、追加点を狙う桐生第一の激しい攻防となったが、どちらにもゴールは生まれず、前半終了時のスコアのままタイムアップ。桐生第一が2−0で勝利を収めた。
桐生第一はU17日本代表の2年生FW若月大和が不在、対する育英は榎本がベンチスタート、さらにアタッカー室井彗佑をケガで欠くなど、どちらもベストの状態ではなく、選手権予選に向けての駆け引きもある中で、結果は桐生第一に軍配が上がった。
このゲームの結果、育英はプリンスリーグ関東で2位のまま、桐生第一は同リーグ5位に順位を上げた。
(後半途中から出場した育英のエース榎本)
桐生第一
MF田中渉
「先制点は、クロスのイメージでDFとGKの間を狙っていたが、それがゴールに入ってくれた。2点目は相手の守備が自分に食いついてきていて逆サイドが空いていたので落ち着いてパスを出せた。プリンスリーグでは対育英に1勝1分となったが、インターハイ予選では負けているし選手権の育英はまた別のチームになると思うので、気持ちを引き締めて、選手権に向けて努力していきたい」
前橋育英
MF秋山裕紀
「この1週間、チームとして準備してきたことが出せずに難しいゲームになってしまった。相手の45番の選手(田中)を止めなければいけなかったが、ボールの奪われ方が悪く、相手に良い状態でボールを持たれてしまった。全体的にチームとして弱気なプレーが多くなってしまった。この敗戦を糧にして、もう一度、自分たちを見直さなければいけない」
(2018.10.10)