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無料記事【戦記】チャレンジャーズ 天皇杯予選2回戦、PK戦で無念の敗退

 

無料記事【戦記】チャレンジャーズ 天皇杯予選2回戦、PK戦で敗退

 

 

24回 群馬県サッカー協会長杯サッカー大会2回戦

 

【結果】(3月24日)

上武大  4-4 チャレンジャーズ

   (PK5-4)

 

【得点】

4分:高橋渚月(PK=上武大)

28分:清水大士(チャレンジャーズ)

50分:茂木一輝(PK=上武大)

60分:茂木一輝(上武大)

75分:操 将真(PK=チャレンジャーズ)

86分:操将真(PK=チャレンジャーズ)

88分:栗原純弥(上武大)

90+2分:操 将真(チャレンジャーズ)

 

 

 

天皇杯予選2回戦に臨んだザスパ草津チャレンジャーズが、死闘の末、上武大に敗れた。粘り強い戦いをみせることはできたが、大学生相手に勝てなかったのは事実。ザスパトップチームと決勝で戦うべく大会へ臨んだチャレンジャーズだったが、存在価値を示せずに大会を去ることになった。クラブは、チャレンジャーズのあり方を考える時期に来ている。

 

 

後半アディショナルタイムに同点に追いつくもPK戦で涙

 

試合開始直後の前半4分にPKを奪われ、常に上武大学に先行を許した。一時は1対3と、2点差を付けられ「もう無理か」と思わせた中で、怒涛の反撃が始まった。

 

後半41分、操将真のPKで同点に追いついたチャレンジャーズ。しかし、気持ちのゆるみが出てしまい、後半43分に再び勝ち越された。万事休す・・・と思われたが、「アディショナルタイム5分」の表示がチームに勇気を与えた。

 

アディショナルタイム2分すぎ、ゴール前の混戦から最後はエース操将真が蹴り込み、そのままタイムアップ。両チームが4点ずつを奪った死闘。準決勝切符はPK戦に委ねられることとなった。

 

そして迎えたPK戦、先行のチャレンジャーズ1人目は、ハットトリックの活躍を見せた操だった。エースとして、最年長選手としてチームを引っ張る責任感から1人目としてPKスポットに立ったが、彼はすでに試合中に2PKを蹴っており、これがこの日3本目となったが、その重責、プレッシャーは計り知れないものでもあった。

 

操は3度目のPKに向かったが、シュートは無情にも枠の上に外れてしまい、最終的にはPK45でチャレンジャーズは準決勝進出を逃してしまった。

 

 

この結果により、チャレンジャーズは3年連続で上武大学に敗れることになった。昨年は力のないチーム状況で、「よく戦えた」という感もあった。しかし今回の2回戦は、チャレンジャーズがゲームを支配、「勝ち越せなかったこと」が悔やまれる試合になった。悔やみきれないのが「守備の徹底」だった。

 

 

攻撃力では、今年も操と吹田諒の2枚看板が健在で、さらに関口蓮、清水大士、小谷竜也という新加入選手たちも、存在感をアピール。サイドバック仙葉も、攻守に渡って良い動きを見せていた。だが守備面に関しては新チーム結成から2カ月の段階で成熟せずに、甘さが残っている。2度献上したPKは、どちらも「処理・連携ミス」から生まれてしまったものだし、4点目はマークの受け渡しの不備から速攻を許す形になるなど、不要な失点でもあった。

 

この結果により、チャレンジャーズの天皇杯出場は消えた。チーム目標は、関東リーグ昇格だけに絞られることになった。

 

今年から群馬県リーグのレギュレーションが2回戦総当たり制から、12チームによる「総当たり1回戦制」となり、昨年のような取りこぼしが絶対に許されない状態になった。

 

今年のリーグ戦において、天皇杯予選同様に「負けたら終わり」という意識を常に持ち続けて戦えれば、11月の昇格をかけた「関東社会人サッカー大会」に繋がっていくはず。幸いなことに、今年のチームは昨年より確実に地力がある。守備の徹底と選手のさらなる成長があれば、今度こそ関東の壁も越えられるはず。

 

チャレンジャーズは天皇杯予選敗退を、「成長のきっかけ」にしなければいけない。

 

(2019.04.12)

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