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無料記事【結果】ザスパチャレンジャーズ関東社会人サッカー大会 悲願の優勝で関東昇格決定!

【結果】ザスパチャレンジャーズ

53回関東社会人サッカー大会

悲願の優勝で関東昇格決定!

 

 

【結果】

チャレンジャーズ 1-0  VONDS市原ヴェル

 

前半(00

後半(00

延長前半(00

延長後半(10

 

【得点】

103分:吹田諒(チャレ)

 

【スタメン】

GK 小林紘大

DF 田沼和樹

DF 西野虎太郎

DF 仙葉秀一

DF 関口 蓮

MF 大澤靖信

MF 吹田 諒

MF 金 盛煥

FW 操 将真

FW 清水大士

FW 渡辺悠太

 

【交代】

110分   金盛煥→荻谷嵩人

110分+2 渡辺悠太→畠山友志

 

【控え】

GK 後藤聡志

DF 木村直樹

MF 荻谷嵩人

MF 畠山友志

 

【戦評】

延長後半のワンチャンスを見事に活かし頂点へ!

 

チャレンジャーズが関東社会人サッカー大会で悲願の優勝を遂げ、関東リーグ2部昇格を決めた。

 

鬼門となっていた準決勝の壁を5度目の挑戦で乗り越え、例年であればその時点で「関東昇格」となるはずだった。だが、今年はJFLの残留争いによっては、準優勝は入替戦へ回る可能性があり、昇格を確実に決めるためには「優勝」が必要であった。

 

決勝の相手は、関東1部・VONDS市原セカンドのVONDS市原ヴェル。経験値の高い選手を揃え、千葉県リーグはパスをつなぐサッカーで勝ち抜いてきたが、この大会では堅守速攻型に切り替え、手堅く勝ち上がってきた。

 

ピンチに耐えるチャレンジャーズ

 

準決勝の相手・エリース東京とは対照的なチームとの対戦であり、「攻めるチャレ」、「守るVONDS」という展開になるかと思われたが、VONDSが追い風を利用したロングボールで押し込み、セカンドボールには素早い寄せを徹底し、主導権を握っていくこととなる。

 

ただ、チャレンジャーズも西野虎太郎、仙葉秀一のCBコンビが粘り強く対応し、決定的な場面までは持ち込ませない。前半42分、左サイドから突破を許しピンチを迎えたが、相手のシュートミスもあり難を逃れた。

 

そしてエンドの変わった後半、追い風に乗って攻勢に出たいチャレンジャーズであったが、またも相手の鋭い出足に手を焼き、なかなかペースをチャンスもつかめない苦しい展開が続いていく。

 

この間、ゴールポストに救われる場面や、GK小林鉱大のファインセーブでなんとか耐え忍びゴールは死守したものの、肝心の攻撃はセットプレー以外では形を作ることができず、スコアレスのまま90分を終えることに。

 

前後半90分で放ったシュートはたった3本。チャンスらしいチャンスはほぼ作れず、エースの操将真にはまったくといっていいほどボールが入らなかったが、彼らのメンタルは劣勢の中でも、まったく折れていなかった。キャプテンの大澤靖信は「大丈夫、絶対に負けないし、我慢していれば絶対にチャンスが来るから」と、延長戦前にチームを鼓舞し続けた。

 

 

スコアレスで延長戦突入

 

そして延長戦に突入したが、展開自体に大きな変化はなく、押し込むVONDS、耐えるチャレンジャーズという構図のまま時間が進み、またも決定機を作られてしまうが、ここもGK小林の勇気ある飛び出し危機回避。このビッグセーブがチームに勇気を与えムードをさらに高めていくことになる。

 

スコアが動く気配が見えない中で、延長後半3分、最終ラインの西野虎太郎のひらめきが「まさか」の場面を作り出すことなる。西野は「フッキさん(吹田諒)の裏のスペースに出せば何かあると思ったので、思いきって長いボールを入れたんです」と話したが、この場面で相手DFがまさかのクリアミスを犯すと、結果的にフリーで抜け出す形となった吹田諒が右足一閃。これが決まって、チャレンジャーズが待望のゴールを奪った。

 

この1点で、勇気が増したチャレンジャーズは、残り時間をしっかり守り抜き、5回目の関東昇格のチャレンジで、優勝という最高の結果を残してミッションクリアを果たした。

 

 

 

 木村直樹監督 涙の胴上げ

 

表彰式終了後、「5回目の挑戦」にちなみ、木村直樹監督は5度宙を舞った。指揮官は「待たせてしまって本当にすいません。結果的に5年かかってしまいました。本当に長かったですし、結果を出せない時は“どう指導していけば良いのだろうか…”と悩んだ時期もありましたが、今シーズンは戦術や技術以上に、メンタルの部分に対してしつこいぐらい言ってきましたが、そういう部分が今日みたいな苦しい展開の中で活きたと思います」と涙をみせた。そして「でもここが僕らのゴールではありませんし、関東に上がって、より高いレベルでの戦いを通じて、トップチームで活躍できる選手をしっかり育てていきたいと思います」と加えた。

 

文句なしで関東リーグ2部への昇格を決めたチャレンジャーズ。シーズン途中で4人の退団者を出し、最後の大会を迎えるにあたって、13人しかメンバーがいない状況であったが、『どんな状況でも諦めない』というザスパ草津のイズムをしっかり受け継ぎ、チームとしての目標を達成した。だが、ここで満足してはいけない。選手たちの最終目標は、トップチームで活躍すること。チャレンジャーズの選手たちがトップへ昇格しJリーグのピッチで躍動する日が再び来ることを期待したい。

 

(2019.11.20)

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