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無料掲載【チャレンジャーズ】 突然のインターバルでチームはどう変わる? リーグ再開、天皇杯予選に挑むチームの「いま」

突然のインターバルでチームはどう変わる?

リーグ再開、天皇杯予選に挑むチャレンジャーズの「いま」

 

 

 

711日、3カ月遅れで今シーズンの関東リーグ2部の戦いが始まったザスパ草津チャレンジャーズ。

 

開幕戦・横浜猛蹴はスコアレスドローに終わったが、終始良いパフォーマンスを見せた。今後に期待を持たせたのだが、続く後期第2節の桐蔭横浜大学FC戦は、スコアこそ0-1という最少失点差ゲームではあったものの、内容は完敗で「関東は甘くはない」という現実を見せつけられてしまった。

 

そして本来であれば、下を向いている暇もなく、その翌週から全国社会人サッカー大会の出場権を賭けた関東予選が始まる予定だった。だが、コロナウィルス感染防止の観点から、10月開催の本大会(三重県)が開催中止となり、それに合わせて関東予選も中止が決定、またも貴重な実戦機会を失うことになってしまった。

 

4月、全国的な緊急事態宣言を受け、関東リーグの開幕が延期された。チーム活動自体も一時的に休止となったが、アマチュア契約であるチャレの選手たちにとって、練習同様に大切である仕事の部分でも“緊急事態”を迎えてしまい、まさに異例づくしのシーズンになってしまったが、この「コロナ過」の影響をモロに受けてしまったのが、82日付けで退団となった金盛煥(キムソンファン)だった。

 

 

昨年2月、韓国の長薫高等学校卒業後、Jリーガーを目指しトップチームのテストを受けるために来日したが、就労ビザを取得していなかったことや、高校を卒業したばかりで体の線もまだ細かったこともあり、最終的にはチャレンジャーズ入団という流れになった。だが、主力として1年間プレーする中で、選手としても大きく成長。そして今シーズンは、トップチームとのトレーニングマッチで自身の成長をアピールするはずだったのだが、コロナの影響もあり再来日の目途が立たず、ついにチャレを離れ韓国の慶州市民FCでプレーすることを決断。しかし彼自身は、「日本でやり残したことがある」とも話しており、チームへの再合流と、Jリーガーへの道は諦めてはいないので、今後も彼の挑戦は見守っていきたい。

 

さてチームの話に戻るが、またも公式戦の機会が減ってしまったのは残念だが、この突然のインターバルは、チームにとって再び「恵みの時間」にもなった。完敗を喫した桐蔭横浜大学FC戦では、後ろからしっかりゲームを組み立てたい守備陣と、ロングボールを早く入れて欲しい攻撃陣との意思が噛み合わず課題が浮き彫りになっていたが、このインターバルを戦術の再確認に充てられたのは不幸中の幸いでもあった。また、コンディション不良で実戦から離れていた操将真、高松琢人、田沼和樹らにとっては貴重なリカバリーの時間となり、徐々に戦列にも復帰し始めており、交代枠を使ったベンチワークでも目途も立つようになってきた。

 

そして8月16日に草津町の本白根第三グラウンドで後期第3節が開催される。ここから104日の関東リーグ最終節まで8週連続での試合が組まれているチャレンジャーズ。県リーグ時代にはなかった過酷な戦いを前に、攻守の戦術再確認ができたことは大きなプラスになった。来週の8月23日には天皇杯本大会出場を懸けたtonan前橋との県協会長杯決勝戦が控えているからこそ、19日のさいたまSC戦で関東リーグ初勝利を挙げ、勢いに乗って“決戦”を迎えたいところでもある。

 

 

次戦情報

関東サッカーリーグ2部後期第3節

ザスパ草津チャレンジャーズvs さいたまS C

8月16日(日) 14:00キックオフ

会場:本白根第三グラウンド

※無観客開催のため観戦はできません。

 

 

 

(2020.08.14)

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