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無料掲載【結果】関東サッカーリーグ2部後期第5節 東邦チタニウム対ザスパ草津チャレンジャーズ

【結果】関東サッカーリーグ2部後期第5節

東邦チタニウム対ザスパ草津チャレンジャーズ

猛暑の中での消耗戦は、試合終了間際の失点で惜しくも勝点3を逃す

 

 

 

【結果】

 

東邦 1−1 チャレンジャーズ

 

前半(0−1)

後半(1−0)

 

【得点】

35分:藤井惇(チャレ)

90分:小森登生(東チタ)

 

【スタメン】

 

GK24 岩﨑勇希

DF2 仙葉秀一

MF22 大澤靖信

DF8 吉原隼加

MF20 藤井惇

MF23 吹田諒

MF25 高松琢人

DF6 関口蓮

DF9 高橋優人

FW10 操将真

FW28 清水大士

 

【控え】

 

GK32 後藤聡志

DF5 田沼和樹

DF16 末田翔

DF30 木村直樹

MF7 荻谷嵩人

MF19 畠山友志

FW18 渡辺悠太

 

【交代】

 

78分:関口蓮田沼和樹

78分:清水大士荻谷嵩人

 

【戦評】

 

神奈川・茅ヶ崎での戦い

 

後期だけの9試合だけで行われることとなった、今シーズンの関東サッカーリーグ。その中で、チャレは6試合がホーム・草津町開催という恵まれた日程になっていたが、残されたアウェイ3試合のうち、最もコンディション的に難しいであろうと目されていたのが、後期5節・東邦チタニウム戦だった。

 

標高1200mという高地にある、ホーム本白根第3グラウンドから降ること1197 m、海抜3mしかない神奈川県茅ヶ崎市の柳島スポーツ公園陸上競技場で、日中で最も気温が上昇すると思われる午後1時半キックオフという過酷な条件。

 

さらにピッチは人工芝であり、ピッチ上温度は気温をはるかに上回る。相手と戦うだけではなく、過酷な天候・環境とも戦わなければならないこの試合のために、チャレは比較的会場の条件に近い榛東村のグラウンドを使いながら準備を進めてきた。

 

過酷すぎる試合環境ゆえの大苦戦

 

会長杯決勝で負傷した清水もスタメン復帰を果たし、ベストな形が戻ってきたチャレは、最初から積極的に仕掛け、前半5分に左サイドからドリブルで持ち込んだ吹田がこの試合最初のシュート。ここはバー直撃で得点は奪えなかったものの、この先制パンチで試合の流れを掴んでいく。

 

前半18分にはこの日、左右のサイドバックを入れ替えて右サイドに入った関口が、藤井との連携でサイドを駆け上がり絶妙のクロス。中で操、清水の2人が待っていたが、ここはうまく合わせきれず得点を奪うには至らなかった。その後もFW清水の献身的な動きもあり、ペースを握り続けたチャレは相手ゴールに迫り続け、前半35分、吹田の突破からチャンスを掴み、最後は藤井が蹴り込み待望の先制点を奪うことに成功する。

 

気温36度、灼熱のピッチでの試練

 

良い流れを掴んでいたからこそ、前半のうちに欲しかった先制点。それを奪えたチャレにとって理想的な展開かと思われたが、後半は相手チームだけではなく過酷すぎるピッチ状況にも手を焼く展開となってしまう。

 

気温は36.4℃。普段の草津の気温よりも10℃近く高い状況に体力を消耗すると同時に、経験豊富な名門クラブならではの巻き返しに、チャレは押し込まれる時間帯が増えてしまう。さらに負傷明けの清水は、攻守の要として奮闘したものの、90分フルタイムのプレーは難しいと判断され、後半33分にベンチに下がった。

 

しかし結果的に、この交代により前線からのプレスがさらに掛からなくなり、全体のラインがズルズル下がってしまい、ピンチを招くシーンが増えていってしまう。しかし前所属チームでF W、もしくは攻撃的M Fだった4人で構成するディフェンスラインが懸命に体を張り、あともう少し凌ぎきれば今季2勝目というところまで漕ぎ着けた。

 

しかし、後半終了間際、連続してCKのピンチが続く中、ゴール前の混戦から一瞬の隙をつかれて蹴り込まれてしまい、痛恨の失点。その後もピンチが続いたが、そこはなんとか凌ぎ切り、1対1のドローで灼熱の戦いの幕は閉じた。

 

 

 残り4試合をどう戦うか

 

「勝てなかった」といえばその通りだが、「負けなくてよかった」という試合でもあった後期第5節。ホームで敗れた4節から修正を行い、前半は思い通りの試合運びが出来たが、後半は気温、ピッチ上温度ともに、想定を超える過酷さもあり、思うような試合運びが全く出来なくなってしまった。

 

メンバー構成的にも、交代カードをフル活用できない現状もあり、どうしても厳しい環境の中での「消耗戦」には分の悪さが出てしまうチャレ。確かに修正と成長を見せ、チームとしては一歩前に進んだが、勝点という結果で見れば足踏みのまま。プロを目指す彼らにとって、実戦経験を積むことが何より大事なことではあるが、それと同時に「結果」というものも貪欲に求めていかなければ、トップチームスタッフだけではなく、ファンの心も動かす事はできないはず。

 

たった9試合しかないリーグ戦は、早くも残り4試合となったが、残された試合は全て群馬県内での試合となるため、環境面での言い訳は許されない戦いとなる。プロになるという目標のために、残された360分間でどうチームを、どう自分を表現していくのか。チームとしての修正だけではなく、自身をどう高めていくのか、という面でも期待していきたい。

 

 

次戦情報

関東サッカーリーグ2部後期第6

ザスパ草津チャレンジャーズvs アイデンティみらい

913日(日) 13:00キックオフ

会場:本白根第3グラウンド

※試合は無観客で開催となります

 

 

(2020.09.11)

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