【戦記】J2第42節ザスパ対大宮 1対3完敗、笑顔なき残留 CB畑尾大翔の涙の意味は?
【戦記】J2第42節ザスパ対大宮 1対3完敗、笑顔なき残留。CB畑尾大翔の涙の意味は?
笑顔なき残留だった。
引き分け以上で、残留が決まる最終節・大宮戦。ザスパサポーターは、アウェイ側ゴール裏スタンドのビジター席を埋めた。NACK5スタジアムのゴール裏は2階層になっているが、1階、2階を濃紺で染めた光景は壮観。J2復帰を決めたJ3最終・福島戦を彷彿とさせた。サポーターの熱い思いがザスパを、チームを残留に導いたことは間違いない。
加藤潤也のゴールで先制も・・・
先制ゴールはあっさりと生まれた。開始早々の7分、田中稔也がカウンターでボールを運ぶと、左サイドの加藤潤也へ。相手DFと1対1になった加藤は、内へ切り込みながら、相手が上げた足の下を狙って右足を振り抜く。GKの視覚となったシュートはそのままゴールへ転がり込んだ。千金の先制点。これで自力残留に近づいた・・・。選手だけではなく、ファン・サポーターもホッとしたはずだ。
しかし、そのゴールが逆に大宮のスイッチを入れることになってしまった。負ければ降格の危機となる大宮は、攻撃のギアを上げてきた。ザスパは、前半16分に同点ゴールを許すと、前半35分には逆転ゴールを打ち込まれた。明らかな気迫負け。ザスパは40節、41節で決死の守備をみせてきたが、その守備があっさりと崩れた。さらに、奪ったボールを前に運ぶことがなかなかできずに、攻撃のリズムを生み出すことができなかった。久藤清一監督は「持っている力を出すことができていなかった」と表現したが、今季の悪い時期のザスパを見ているようだった。
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