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無料記事【コメント】J2第21節ザスパ対栃木  大槻毅監督「想定内だ」 5試合勝ちなしの18位で前半戦を折り返し

 

無料記事【コメント】J2第21節ザスパ対栃木

沈黙のスコアレスドロー

5試合勝ちなしの18位で前半戦を折り返し

大槻毅監督「想定内だ」

 

 

 

 

 

 

【結果】

ザスパ 0―0 栃木

 

前半 (0―0)

後半 (0―0)

 

【得点者】

 

なし

 

 

 

【試合内容】

 

スコアレスドローで、かろうじて連敗は止めたが・・・。

 

4連敗中のザスパが、前半折り返しの21節で北関東のライバル栃木と対戦した。ザスパは高木彰人と加藤潤也の2トップ。風間宏希と岩上祐三のボランチコンビとなった。

 

公式記録では「弱風」のゲーム。前半は栃木が風上、ザスパが風下。ゲームが落ち着き始めたころから、ザスパは栃木に主導権を渡す。前半30分には、カウンターで加藤潤也が独走しゴールに迫ったが、相手守備陣に阻止された。

 

前半34分に守備の要CB畑尾大翔が負傷退場、急きょ、藤井悠太がDFラインに入る。

 

前半をスコアレスで折り返したザスパは後半に風上に立つ。しかしながら、主導権を奪い返すことができずに受け身の時間が続く。ピンチもあったがゴールは割らせずに切り抜けると、終盤は蹴り合いになる中でスコアレスのままゲームを終えた。

 

失点ゼロで耐えたザスパは連敗を4で止めたが、内容には大きな課題を残した。21試合を終えて6勝5分10敗の18位。負傷退場したCB畑尾大翔の状態も気掛かりで、不安を抱えたまま後半戦に突入することになる。

 

 

大槻毅監督

 

 

お互いに勝点が近くて、北関東ダービーという名前のついている中で、相手に渡したくないというが強かったゲームだった。前半は風が影響を与えていて、このスタジムで風があるときは、追い風と向かい風で両方にメリットとデメリットがある。前半の畑尾大翔(負傷交代)のアクシデントがあって、動揺するかと思ったが、(交代で入った)藤井悠太をはじめ選手たちが頑張ってくれた。得るものがあったゲームだったと思うが、勝点を得たことは大きかったと思います。相手も勝点1だったなぁと思っているのではないか、そういうゲームだった。

 

 

Q いまの総括からすると、勝点2を失ったよりも、勝点1が取れて良かったということか?

 

「いや、ぜんぜん、そんなことは言っていません。お互いのゲームの進め方で、勝点1同士になったと捉えています。勝点1で良かったとは、まったく思っていません」

 

Q 高木彰人を先発起用した。

 

「えーと、今日、スタートのところで、栃木戦も変えてきていて、前線から長いボールを使って、プレッシャーをかけて、そのあとに違う顔をみせて、組織だったチームになったところをみせる傾向があったので、彼をトップで起用して、ビルドアップのところも考えたのですが、風のところもあって、プレッシャーを出せる場面のなかなかなかった。出せた部分もあったのですが、起用して良かったと思うし、ハードワークとボールを収める部分で、スタートで使えて良かったと思います。天皇杯でプレーしている選手もいるので、そういう選手たちが良いパフォーマンスをみせてくれたところは良かったと思います。いま言ったので大丈夫ですか」

 

Q 最後のところが足りなかった。

 

「あそこまで運べるけど、5枚並んでいて、ハードワークしてプレースバックしているので、回数は多くないが、やりきって終わったのが前半2回ありました。お互いにミスを嫌がって、質的には高いゲームではなかったと思いますが、お互いがスキをみせずに戦った。勝負事としては良いゲームだったと思います」

 

Q 試合中盤は相手にシュートを許した。

 

「彼らが、前線に大きい選手を入れるのと、試合のスタートから運動量のある選手でプレッシャーをかけてきた中で、僕らはそれを想定して、藤井悠太をサブで入れていたが、そういう使い方ではなくて、畑尾大翔の怪我による交代になってしまった。準備していたものを出すことが叶いませんでした。あそこで、少し、ボランチにパワーを入れてと考えていましたが、プランニングの優先順位では、下の部分でカードを使ったので、パワーを上げることがかわなかった」

 

Q 試合前のインタビューで「思い切り」「決断」をキーワードにしていたが、それができたのか。

 

 

「数は少ないけど見られた。数は少ないけど見られたし、数は少なかったけど、決断したシーンはあったので、それを今後、数が増えた中でもやっていきたい。まだまだやっていくことはあるし、正直、半分のところで学ばせてもらった」

 

 

Q 前半の評価と後半戦へ。

 

「プレシーズンから選手たちが良い仕事をしてきたし、いまもそう思っている。勝点のところでいうと、正直、もう少し積み上げることをしたかったのは現実としてある。最初の4分の1と、次の4分の1でふたつの顔をみせた。ただ、これはチームの成熟の上で、想定内だ。勝っても負けても、やることは同じ。この瞬間からやっていくのは、何ら変わりはない。プレッシャーの中で仕事をすると、成長できる。緊張ではなく、緊張感が成長させる。もう半分しっかりやろうね、と選手に伝えてきた」

 

 

 

(2022.06.12)

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