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佐藤謙介との再会。試合を制したのは選手層の差……2022シーズンJ2第19節・山口戦(H)マッチレビュー

▼2022明治安田生命J2リーグ 第19節

5月29日(日)14:03キックオフ/ニッパツ三ツ沢球技場(6,069人)
横浜FC 1-0 レノファ山口
【得点】
89′ 横浜FC/亀川諒史

 

佐藤謙介が初めて三ツ沢に帰ってくるこの試合に、お天道様も祝福のつもりか雲ひとつない快晴。ただ、あまりに祝福が過ぎ、まだ5月だというのに気温は30度に達した。キックオフは14時、これは選手も大変だろう。

試合前練習、山口の選手たちがサポーターに挨拶してピッチに入る。謙介は一瞬小さく頭を下げ、軽くダッシュでピッチを踏み締めた。見慣れた景色とは違う逆サイドとはいえリラックスしたふうで、バックスタンド近くでボール回しをしたときは、横浜FCサポーターに手を振っていた。実のところ彼の様子を気にしていて、齋藤功佑に何があったのかは見ていなかった。

異変に気づいたのは整列時だった。齋藤功佑の姿がない。「アップ中に怪我したみたいです。代わりに手塚康平がスタメン、田部井涼がベンチに入ります」と記録員の方が教えてくれた。謙介の背中を追って鍛えられ、背番号8を受け継いだ功佑がどれだけこの試合を楽しみにしていたか。不穏な空気と、その残念な気持ちに包まれて試合はスタートした。

 

【選手交代】(横浜FCのみ)
59’ ゼイン→山下、長谷川→伊藤翔
82’ ハイネル→和田、武田→亀川、サウロ→千真

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