HAMABLUE PRESS

石井圭太「J3で最下位を経験したり苦しい時間もあって、やっと同じ舞台で対戦できて良かった」……J2第29節・岩手戦(H) 相手選手コメント

■石井 圭太

――お帰りなさい。三ツ沢でのプレーという意味ではYSCCとの試合もあったと思いますが……。

「それはもう別物ですね。初めての横浜FCとの試合で、やっぱり横浜FCのサポーターの皆さんもいるし、相手も首位ですし、自分が成長した姿を見せたいという思いでプレーしました」

 

――選手紹介のとき拍手は聞こえましたか?

「いや、ロッカーにいたから分からなかったです。試合後に挨拶に行ったときは皆さんに拍手していただきました。試合が始まったら試合に集中していましたが、感慨深いものがあって、今まで苦労もしてたし、やっと同じ舞台で対戦できて良かったです」

 

――今日こうして対戦するまで、ここまでの道のりを思ったりも?

「そうですね。J3で最下位も経験しましたし、本当に苦しい時間が長かったです。自分を信じて、一つ一つ、1試合1試合気持ちを込めてやっていたので、それが積み重なって、こういう舞台で勝利につながったのかなと少し思いました」

 

――試合を振り返ってください。

「ボールを持たれる時間が長くなるというのは想定内でしたが、このところ失点が続いていたので守備に重きを置いてもいいのかなというのがありました。仙台戦や町田戦よりもボールを持たれる時間が長くなるかもしれないけど、(守備ブロックに)入ったところでボールに強く行けるように意識してやっていました」

 

――5バックでガッチリ合わせて、中盤もスライドして寄せて、守備は見事だったと思います。守備の狙いを詳しく教えてください。

「ちょっとマッチアップ気味になるのは分かっていて、シャドーとFWに入ったときは僕らボランチはしっかりプレスバックする意識を持つのと、サイドは1対1になる場面が多かったので、けっこう狙ってこられましたけど、そこは一発のボールを警戒しつつという感じでした」

 

――ボールを奪ってからカウンターは狙い通り?

「そうですね。スピードのある選手が前にいたので。でも正直、先制点がきれいに入ったというのが大きかったと思います。それで余計に守備に重きを置いても、ボールを回させてもリードしてるから問題ないというふうになった」

 

――2点目は自身がヘディングでカットしてつないだところからカウンターになりましたが?

「相手のミスキックみたいな感じでしたけど、そこからショートカウンターで綺麗にゴールまで行けたので良かったです」

 

――自分でもゴールを決めたかった?

「そうですね(笑)。でもそれより本当に勝ちたかったので、勝てて良かったです」

 

――2点目を取ってからはっきりと守備ラインを下げたように見えましたが?

「メンバーを交代したのもあるし、それも含めて、ちょっとラインを下げる感じになりました」

 

――最後はペナルティーエリアの中に10人くらい入って守り抜きました。

「1点取られたら相手に勢いがつくのは分かっていたので、1点もやらせないように声をかけてやっていました」

 

――あらためて、育った古巣から挙げた今日の勝利に思うことは?

「こっちは残留争いで、横浜FCは首位という状況で、何とか食ってやろうと僕もそうだし選手全員が思っていたのがこの結果、プレーにつながったのかなと思います」

 

――齋藤功佑選手と話もしましたか?

「挨拶程度ですけど。向こうもキャプテンをやってるし、覚悟を持ってやっていると思う。お互い成長して、良い選手になれるようにやっていきたいと思います」

 

――この借りは来年……と言いたいところですが、こっちは昇格するつもりですし、岩手も残留できるように頑張ってください。

「はい。僕も昇格を願ってます。お互いに良い結果が出るようにしたいですね」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ