デイリーホーリーホック

橋本晃司選手インタビュー「背番号10の覚悟(後編)」(2012/4/18)

プライドを捨てて水戸に来た

――今季水戸に移籍してきましたが、残ろうと思えば、名古屋に残ることもできたのですか?
昨年の夏ごろに自分から名古屋に「出ていきたい」という話はしました。その意思をクラブに尊重してもらった感じなので、残れたかどうかは分かりません。ただ、プロになって3年経って活躍の場を手にすることができなかった。もう後はなかったので、とにかく自分から動き出さないといけませんでした。もし残っていてもレギュラーではなかったと思うんですよ。そういう意味で水戸に来たことは正解だったと思っていますし、自分から動いたこともよかったと思っています。

――柱谷監督から声をかけられたとのことですが、どのようなことを言われたのですか?
名古屋でのサテライトの試合を見てくれたらしくて、「お前がサイドでボールを待っている姿は見たくない。真ん中で自由にプレーしてほしい」と言ってもらいました。大学時代に東京ヴェルディの練習に参加したこともあって、柱谷監督とは面識がありましたので、僕のプレーを知ってくれていたことが大きかったですね。それに「一緒に上に行こう」と言ってくれたんです。監督自身も上のステージで戦いたいと言っていて、「そのためにもお前が必要だ」と。「一緒に頑張ろう」という言葉が胸に来ましたね。「熱いな~」と思いました(笑)。それだけ信頼してもらって、背は向けられないなと思いましたね。僕にとって試合に出ることが重要でしたし、チームのために貢献できる力を示さなければならなかった。そこで監督から熱い言葉をもらったので、水戸に来ることを決めました。

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