デイリーホーリーホック

【HHレポート】出発進行! 団体専用車両「湊線水戸ホーリーホック号」 (2012/6/19) ※全文無料公開

開業から100年の湊線とコラボ

アウェイ大分戦が行われた6月17日、水戸ホーリーホックとひたちなか海浜鉄道のコラボイベントが開催され、団体専用車両「湊線水戸ホーリーホック号」が運行しました。


【写真 米村優子】

今年で開業5年目のひたちなか海浜鉄道は、勝田駅から阿字ヶ浦駅まで14.3kmを9駅で結ぶ湊線を運行しています。東日本大震災で線路の湾曲、寸断など大きな被害を受けましたが、昨年7月23日に無事復旧を遂げました。来年は勝田―那珂湊間が開業されてから100年の大きな節目を迎える、歴史深いローカル線です。地域に根付いて一世紀。水戸の大先輩ですね。

この日の「湊線1日フリーきっぷ」は、チームロゴやホーリーくんのイラスト入りの水戸ホーリーホック特別バージョンが発行されました。
そして、「湊線水戸ホーリーホック号」のために準備されたのは、同鉄道の最新車両「3710(みなと)号」!車内は選手ののぼり旗、チームフラッグ、ホーリーくんのぬいぐるみなど、水戸一色に飾られていました。


【写真 米村優子】

この日も沼田社長は“舌”好調!

イベントには、輪湖直樹選手、金久保彩選手が登場!
2人の姿が見えると、那珂湊駅構内で待機していたサポーターらは拍手で出迎えていました。
14:07頃、那珂湊駅にホーリーくんを乗せた「湊線水戸ホーリーホック号」が到着。予定通り14:08に第一便が発車すると、輪湖、金久保両選手が乗車した約20人のサポーターら全員と笑顔でタッチ。
水戸サポーターで、ひたちなか海浜鉄道管理部管理課の高村晃弘さんの司会により、団体専用車両以外にも音声が届く車掌のマイクを使用して、トークショーがスタートしました。


【写真 米村優子】

選手らは電車の思い出、ひたちなかの印象などについて語った後、沼田邦郎社長が乗客、サポーターらに挨拶。輪湖選手が水戸へ移住した日に礼儀正しく事務所へ挨拶に来たこと、早稲田大学の通信教育課程で熱心に勉強していること、金久保選手の両親がホームゲームをスタジアムで観戦しているエピソードなどを明かしていました。
そして、目的地の阿字ヶ浦駅へ近づくと、狙っていたかのように「間もなく~終点~阿字ヶ浦~、阿字ヶ浦です。お忘れ物のないようにご注意願います。ご乗車、誠に有難うございました」と車掌のごとくアナウンス。車内の拍手と笑いを誘っていました。沼田社長、本日も“舌”好調でした。

阿字ヶ浦駅前では強い日照りの中、選手が華麗なリフティングを披露。その後ホーリーくんはヘディング、沼田社長も汗を流しながらスーツ姿で参加して、会場を盛り上げていました。


【写真 米村優子】

再び那珂湊駅へと出発すると、高村さんの提案で、なんと選手達が車掌に挑戦! 輪湖選手は平磯駅、金久保選手は磯崎駅と中根駅の到着を告げるアナウンスを担当しました。輪湖選手はいつもと変わらぬ冷静に淡々とこなしている様子。しかし、金久保選手は少々照れ臭そうに苦笑い。「嫌がっていますが、やらせます!」と沼田社長が半ば強引にマイクを向ける場面もありました。

ホーリーくんが暑さでややバテ気味な中、その後も第二便の那珂湊駅14:53発、勝田駅行きには更にサポーターが乗車。選手サイン入りボールがプレゼントされるジャンケン大会、選手への質問タイムで約40人の乗客達は大盛り上がり!約2時間の乗車後、那珂湊駅構内でのサイン会、改札口で選手がハイタッチを交わしながら見送ってくれるというファンサービスもあり、参加者全員、笑顔で駅を後にしていました。


【写真 米村優子】

輪湖選手は「今は怪我していますけれど、チームは試合がありますし、是非応援してくれたら嬉しいと思います。自分は早く怪我を治して、試合に出られるように努力しています。応援よろしくお願いします」。金久保選手は「試合に出られていませんが、少しでも早く試合に出て、チームが勝てるようにしたいと思います」とコメント。

輪湖、金久保両選手を「今後もっと応援しよう」と心に誓ったサポーターも多かったのではないでしょうか? 怪我を完治した後の2人の活躍に、より一層期待が掛かりそうですね!


【写真 米村優子】

○選手への質疑応答
Q.学生時代の電車の思い出は?
輪湖:小学4年の頃から柏レイソルのユースに入ったので、電車で練習に通っていた。電車には馴染みあるし、慣れています。
金久保:埼玉の高校(花咲徳栄高校)へ電車で通っていました。

Q.ひたちなかの印象は?
輪湖:取手出身なのですが、水戸の方が栄えている印象だった。ひたちなかは陸上競技場しか行った事がないのですが、海浜公園はいつか行ってみたいです。
金久保:出身の境町は田舎。水戸は都会のイメージ。ひたちなかは海浜公園へよく行った思い出があります。

Q.前節を振り返って。
輪湖:今年初めてホームの試合に出られなかった。上から歯がゆい思いで見ていた。出ている時と違う悔しさ。試合に出たいという気持ちがとても強い。今まで以上に「あいつ頑張っているな」と思うような、サポーターが期待しているプレーをしたい。
金久保:昨年から怪我もあり、試合に絡めていない。前節は結構良い流れだったが、ミスから崩してしまった。非常に悔しい思いをしている。一日一日を大切にして、次、試合に出られるように頑張りたい。

Q.リフティングは何回出来るか?
輪湖:そんなに言うほど上手くない。
金久保:数えたことがない。

Q.休日は何をしている?
輪湖:東京へ買い物に行くか、プール、家の掃除など。
金久保:買い物、DVD鑑賞、吉原(宏太)選手らとゴルフ。

Q.食事で心掛けていることは?
輪湖:まだ若いと思っているので、たくさん食べています。市川(大祐)選手がその辺りも意識が高いので、見習わなきゃいけないと思っています。
金久保:揚げ物を控えたり、肉の脂身を取って食べています。

Q.体脂肪はいくつ?
輪湖:選手はみんな毎週計るのですが、10%をちょっと切るぐらい。
金久保:同じく10%ぐらい。

Q.今日の朝食は何を食べた?
輪湖:ごはん、卵、ベーコン、サラダ。
金久保:ごはん、卵、野菜、ウインナー。

Q.怪我の回復具合は?
輪湖:すごく順調。自分としては次の試合に出たい。
金久保:昨年、股関節を炎症して、一年棒に振った。色々な部分を鍛えて、(股関節を)カバーしている。今、試合に出ている人を追い越すように頑張りたいと思います。

Q.一生懸命、ひたむきにプレーする鈴木隆行選手をどう感じている?
輪湖:最年長であれだけ走られたら、若い者は走らなきゃいけないと思いますし、尊敬しています。ちょっと前まで日本代表でプレーしていた人と一緒にプレーしているなんて想像できなかった。いろいろ吸収して、自分のものにしたいなと思います。
金久保:2002年のワールドカップで隆行さんがプレーしている所を観ていたが、同じチームになれるなんて思ってなかった。非常に良い経験をさせてもらっている。水戸は若手が多いので、色々な面で勉強して見習わなければいけないなと思っています。

Q.市川大祐選手のプレースタイルで勉強する所は?
輪湖:同じサイドバックとして、逆サイドから「ここをどうやって崩すのかな?」と見ていて面白いですし、自分にもああいった思い付きが欲しいと思います。毎試合、それを体感できるので、毎試合が本当に勉強。自分としては楽しんでやっています。
※終点の勝田駅に到着したため、金久保選手のコメントなし。

Q.好きな選手は?
輪湖:日本の選手ならば、同じサイドバックの長友(佑都)選手。海外だったらドイツ代表の(フィリップ・)ラーム選手。身長も高くないが、ああいったレベルで通用しているので、素晴らしい結果を出しているので、最近注目しています。
金久保:FCバルセロナの(アンドレス・)イニエスタです。

Q.いつ頃からサッカーを始めた?
輪湖:小学校1年生から。お兄ちゃんがいるんですけど、兄貴がサッカーをやっていたので、自然と自分も始めた。
金久保:自分は高校3年生からで・・・(笑)。小学校3年生からで兄の影響でサッカーを始めました。

Q.どうやったら足が速くなる?
輪湖:単純にたくさん走る。自分はそんなに速い方じゃないですけど、でもたくさん走った記憶はあります。
金久保:昔からゲームをせずにサッカーしたり、鬼ごっこしたり、外で遊んでいた。それが今でも生きているのかなと思います。ゲームをせずに外で遊んで欲しいな。

○イベント参加者のコメント
「『どうやったら足が速くなるのか?』と質問した。選手のアドバイスを実戦してみたいと思う」(水戸市 男子小学生)

「いつもスタジアムへ観に行っている。すごい選手に会えて嬉しかった。サイン会、じゃんけん大会も楽しかった。本当はちょっと一緒にリフティングしてみたかった」(水戸市 男子小学生)

「輪湖選手、金久保選手、カッコイイです! 早く復帰して欲しい。高校の頃、友達に会いに湊線に乗っていました。久しぶりに乗ったら、高校時代を思い出しました」(水戸市 40代女性)

「2、3年前から鉄道ファン。新聞で見て、イベントに参加してみました。これを機にスタジアムへ行ってみたいと思った」(水戸市 男子中学生)

ひたちなか海浜鉄道では、毎月第一日曜に那珂湊駅で「野菜直売会」を開催中。7月1日は先着100名に御赤飯がプレゼントされるとのこと!
7月25日から毎年恒例のビア列車「湊線一番搾り号」の運行を予定しています。団体での暑気払いにオススメです!
那珂湊駅ではカワイイ駅猫のおさむ、ミニさむも出迎えてくれますよ!
ひたちなか海浜鉄道 http://www.hitachinaka-rail.co.jp/


【写真 米村優子】


【写真 米村優子】

(レポート 米村優子)

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