デイリーホーリーホック

【HHレポート】[HOLY SPONSORS]第5回・南高野医院「スポーツを通じて地域の皆様を健康に」(2012/12/4) ※全文無料公開

水戸ホーリーホックを支えてくれるスポンサーさんにお話を聞く企画「HOLY SPONSORS」。第5回目にレポートさせていただいたのは、10月21日にフットパルケ水戸で開催されたフットサル大会「南高野医院カップ」に協賛し、長年メディアスポンサーとして支援していただいている「南高野医院」です。どのような思いを抱いて水戸のスポンサーとなり、フットサルの大会を続けているのか、尾川院長にその経緯や今後の水戸への期待すること等をインタビューした模様をお伝えします。

メディアスポンサー、「南高野医院カップ」協賛・南高野医院
医療法人社団 南高野医院 院長 尾川武さん

地域の人々の心身の健康を願って

「南高野医院カップ」を協賛している一番の目的は、スポーツを通じての地域の活性化、健康の維持をしたいからです。スポーツは勝つことも大事かもしれないけれども、やることで健康をある程度維持出来る部分もある。だから、キャッチフレーズは「スポーツを通じて地域の皆様を健康に」。地域の皆さんに心も身体を健全に、健康になって欲しいという思いも込めてやっています。こういう大会を少しでも長く続けられればなと思っています。

この大会は予選リーグ、決勝トーナメントと勝っていく楽しみもあるし、それに付随して賞品やオリジナルのユニフォームが貰える様な楽しみもある。とにかく皆さんが喜ぶ場を提供することが必要なのかなと思ってます。
トータルのゴール数×100円という金額を被災地へ寄付するのは、僕も東日本大震災を経験して、地域に少しでもお役に立てればなという思いからですね。

フットサルは今年W杯で三浦知良が出たりと注目されているし、僕も友人達と楽しんでいますが、手軽に出来ることもあって、実際は隠れた人口は相当あると思うんです。ですからフットサルの普及にも一役買えればというのもあります。
水戸ホーリーホックは面白いクラブで、サッカーだけじゃなく、女子ラグビー部もあったりする。今後、水戸ホーリーホック出身の女子ラグビー五輪選手なんてのも夢じゃないかもしれない。
こういう風に色々やることが大切だと思いますよね。競技はやっていかないと発展しませんからね。「水戸は偉いな」と思って見ています。

茨城全体でサッカーの強豪になって欲しい

FC水戸とプリマハムフットボールクラブ土浦が合併して、地元に水戸ホーリーホックが出来ることや、Jリーグに初参戦する時に支援持株会を立ち上げる事を新聞記事で知り、「サポートしたいな」と思ったのが最初ですね。
日立はサッカーが盛んな所で、僕も元々サッカーをやっていて好きだったということもあります。
古河一高が全国高校サッカー選手権で優勝するぐらい、茨城は元々サッカーが強い所でした。せっかく茨城に2つのJクラブがあるんだし、また茨城全体で強くなってくれれば嬉しいという昔からの思いがあります。
後で気付いたのですが、沼田邦郎社長は高校の3年程下の後輩。そういう縁もあるのです。特に水戸は日立から近いですし、応援する甲斐がありますよね。

J2初参戦当初はそれなりに頑張っているけれども、ホームのスタジアムもなかなか決まらなかったり、まだまだ小さなクラブという印象でした。ただ僕としては笠松(運動公園競技場)へは一本道で行けたのが楽で、よく足を運んでいましたけれども。
闘莉王(田中マルクス闘莉王)がいた時が一番印象に残っていますよ。豪快なヘッドをいつも決めていて、DFなのにチーム得点王。あの時は順位も良かったし、「こういう選手もいるんだな」と驚きをながら観ていましたよね。
そして、鈴木隆行選手は日立の英雄。日立出身で初の日本代表ですから。僕は彼が日立工業時代に全国高校サッカー選手権へ出た時、バナナシュートでコーナーから直接叩き込んだのをよく覚えているんです。「いやはや、あれはすごいな」「見事に入っていくものだな」と。あのような上手さがあるからプロや日本代表になれるのでしょうね。まさか日本代表経験もある彼が、水戸に入るとは思いませんでしたよ。これからも頑張って欲しいものだなと思います。

今季は前半は調子良かっただけに、歯痒いなと思う部分はありました。後はコンディションを上手く整えながら、勝てる所は勝てる、そして負けないようにということなんでしょうね。やはりアウェイで負けないように、引き分けるようにというテクニックも必要なのかなという気はしています。強い所はホームではだいたい勝ってという、そういう傾向がありますから。
リーグ戦は長丁場ですから、いかに息切れせずに戦うかということなんでしょうね。戦術なんかも色々考えて、うまく行って欲しいですね。

サッカーというのは組織が重要だと思います。色々釣り合う様にしていければ、水戸も勝てないこともないのではと思っています。
今はまだ弱小であるかもしれないけれど、みんながひたむきに上を目指しているのが水戸の魅力。仕事が忙しくてスタジアムへ行けなくて申し訳ないなと思っていますが、観客動員も少しずつ増えている。なかなか思うように出来ない部分もあるでしょうけど、本当に頑張って欲しいなと思っています。


【写真 米村優子】

医療法人社団 南高野医院
1964年1月開院。日立市南高野町で日立南部地域を中心とした地域医療に携わっており、診療科目は内科、小児科、皮膚科。

(米村優子)

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