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デイリーホーリーホック

【HHレポート】[HOLY SPONSORS]第6回・クリーニング専科「地域の子ども達の大きな夢のために」(2013/1/8) ※全文無料公開

水戸ホーリーホックを支えてくれるスポンサーさんにお話を聞く企画「HOLY SPONSORS」。第6回目にレポートさせていただいたのは、「アカデミーパートナー」としてユース(背中)とジュニアユース(胸)のユニフォームスポンサー、ピッチ看板スポンサー、トップチームのユニフォームのクリーニングなど様々な支援している「クリーニング専科」です。どのような思いを抱いて水戸のスポンサーとなり、継続して活動を続けているのか、株式会社ユーゴー・沼崎周平代表取締役にインタビューした模様をお伝えします。

アカデミーパートナー、ピッチ看板スポンサー
株式会社ユーゴー 代表取締役 沼崎周平さん

地元のプロスポーツクラブは地域の子ども達の大きな夢となる

実は私、サッカーよりも野球が大好き。だから水戸ホーリーホックにあまり興味がなかったんです。日本代表の試合ぐらいは観ていましたが、鹿島アントラーズが三連覇したのも、あまり凄さが分からないぐらい。茨城は鹿島アントラーズが有名で、水戸ホーリーホックという弱いチームがあって、昔は闘莉王(田中マルクス闘莉王)がいて…という程度の知識でした。

だから最初の接点は、「ユニフォームを洗ってくれませんか?」と3年程前の開幕直前、突然水戸ホーリーホックの営業の方が来た時。
毎週2回程、全選手のユニフォーム、ジャージなど洗って、その日に回収してその日に届けることもある。ある程度の規模を持つクリーニング店でなければ難しいんですね。色々探し回って、うちに辿り着いた様子でした。
営業の方に現状を聞いて、驚きました。「沼田邦郎社長って、あの県庁の裏側にある鞄屋さんの沼田さん?その沼田さんがホーリーホックの社長もやってるって、市民クラブってそういうもんなの?」って。

もし地元にプロ野球チームがあったならば率先して応援していたと思うのですが、うちの会社はそれまで地域スポーツへの貢献って全くしていなかったのです。野球もサッカーもスポーツという同じ枠組み。プロのスポーツチームが地元にあるというのは、地域の子ども達にとって大きな夢です。会社が経営上問題なく存続している以上、地域スポーツ貢献をやらなければと思い始めました。
お店の名前をユニフォームに入れさせて貰って、子ども達がプロを目指す。Jリーグのやり方はすごく素晴らしいと思います。
「うちが断ってしまったら、誰もやらないだろうな」とも思いまして、スポンサーを引き受けました。

折角やるなら、水戸をちゃんと応援しようと思って、アカデミースポンサーにもなりました。ユースの背中、ジュニアユースの胸の部分が「クリーニング専科」のロゴです。
この時、水戸市内12店舗の店員さん用に「929(クリーニング)」の番号を入れたものを50着ぐらい作ってもらったんです。もちろん自費で。昨年から夏は節電も兼ねて、ホーリーホックのユニフォームを着て店頭に立っています。
ユースやジュニアユースの試合はお母さん方が観客にいるし、あちこち遠征して試合した時にもうちの宣伝効果にもなります。子ども達に幼い頃から当社の存在を認めてもらえるので、将来クリーニングを出す時に当社を使って貰えたら良いなという気持ちも若干あります。

「ホーリーホックをスターにする」ぐらいの気持ちでプレーして欲しい

当社はスーパースターは誰もいないのですが、みんながそれぞれチームワークを守れば大きな敵に勝てることもある。
サッカーもまさにチームプレー。だから水戸の選手達も、「自分がスターになるのではなくて、ホーリーホックをスターにする」「茨城にJ1クラブを2つにする」「J2なんてプロじゃない。J1になればスポンサーも付くし、自分達の給料も上がる」「良いチームに変わるために俺はここにいるんだ」。J1が上場会社として、J2がまだ無名の株式未公開会社とすると、「自分達の会社を上場させるんだ」と思うぐらいの気持ちでやって欲しいですね。
そういう選手達に期待をしたいです。

それを一生懸命に言っても、「俺は金だ!」って言う選手がいたら、「自分達のチームが必要とする人材ではない」「自分達は水戸をJ1で優勝させたいという選手が集まるチームにしたい」と言い切るべきです。
そして、鈴木隆行さんのような技術もあって、力もある選手がそういう思いに賛同して、社長の補佐役に回ってくれたら、きっと若い子達はすんなり入ってくるでしょうね。
よく映画でビリのチームが優勝したりすることがありますよね。それってそういった心意気の集結なんだと思います。


【写真 佐藤拓也】

身の丈以上の「採用」が飛躍の鍵

日本人初のNBAプレーヤー・田臥勇太選手が在籍しているバスケットボールのプロクラブ「リンク栃木ブレックス」の会長は、リンクアンドモチベーションの小笹芳央社長。2000年から企業変革コンサルタントを始めて、10年で売り上げを180億円にした方なのです。
「絶対にチームを強くしたい!それにはアメリカにいる田臥選手を呼んだらどうか?」と思い、実行されたそうです。それで3年前に優勝しました。

チームも企業も、「採用」。それも、身の丈以上の「採用」が重要と学びました。
例えば「三浦カズが水戸になんて来る訳ないよね」と誰もが思っているでしょう?「お金」「業務内容」「理念」「人の良さ」の4つの要素の内、「人の良さ」「理念」を徹底的に訴える。その理念に合うと、カズのような想像以上の選手が採れる可能性があるかもしれません。その選手がいると、ガラリとチームは変わります。
その「採用」の部分において、リンクさんは企業経営とスポーツマネジメントを一緒に考えているから、本当に結果も出せるのでしょう。

地域、スポンサ、監督、オーナー、チーム関係者の「人の良さ」、「クラブハウスはないけど、でも楽しいよね」というものをクラブで作り上げていき、あとは「理念」に何を置くか。そこに賛同する人を少しお金が掛かっても、何としてでも口説く。
当社も新卒採用をしてから、社内が大きく活性化しましたし、劇的に変わったものです。「人の良さ」しかありませんが、雰囲気は一気に良くなりました。

選手達も是非読んで欲しいのが、ビジネスパーソン用の本ですが、「自分は評価されてないと思ったら読む本」(小笹芳央著・幻冬舎)。選手も「監督に評価されていない…」と腐っちゃう人もいるはずです。そういう時に選手もこういうビジネス本を読むと、チームも強くなるんじゃないかって思ったりします。

選手達と地域を結び付ける。それもスポンサーの役割

たまにプロ野球選手でも「このチームが好きだ」と一つのチームで過ごす人がいます。「他よりも給料が安くても、このクラブにいるのが良い」「このクラブの人達といるのが楽しいんだ」と水戸のチーム組織の人達が選手達とお金じゃない関係を築いていくことも大事なことだと思います。
我々の会社も「お客様を集めるのではなく、ファンを増やそう!」とよく言います。働いている人達は「女優」や「俳優」。店はステージ。そこでお客様に対して、「思いっ切り心を込めて演じよう!」「自分がスターになるような接客をしていきましょう!」と。
一つの作品を会社で作っているイメージがあって、そこにファンを集めていく。
プロサッカークラブはそれが最もやりやすいはずです。
若い人は、素直で受け入れる力を持っています。言い続けていく人がいれば、教育の仕方で絶対変われると思うのです。

「なんとかJ1へ昇格してやるぞ!」「水戸が好きだ!」と選手が思うには、我々スポンサーも含めて、地元の応援が必要です!
選手が地元と触れ合い、身近な存在となり、そして子ども達が憧れる。その中で応援していけば、選手達も情が沸くでしょう。とにかくもっとイベントなど開催して、スタジアムにお客さんを呼ばなければなりません。
ホーリーホックの競合は水戸市内にはない訳ですから、もっと地元の企業が盛り上げていかなくてはいけません。選手達と地域を結び付けるのも、スポンサーの役割だと思います。地域貢献って実感できると、スポンサー側ももっとパワーが出ると思います。

企業招待日に「どうせテレビで観るのと一緒だろ?」と思いながら、ケーズデンキスタジアムに観に行ったのですが、やっぱりすごく臨場感があって楽しいですね。「絶対また来る!」と思いました。
私の小学校6年の甥っ子が、突然サッカーファンになりましてね。「ホーリーホック?そんなの知らない」と言っていたのが、間近で試合を観ていたらファンになったんです。
子どもって素直ですね。遠くのJ1チームより、近くのJ2チームの方を好きになるのです。
これからを担う子ども達のファンをもっと獲得できると良いですね。そうしながら是非J1へ行って欲しいと思っています。

株式会社ユーゴー
茨城県小美玉市を拠点に、日本一楽しいクリーニング店を目指している「クリーニング専科」155店舗、既存のクリーニング店のイメージを覆すデザインとスタイルの店舗が話題の3時間クリーニング専門店「MIXMAX」を20店舗、グループ合計175店舗を展開している北関東最大のクリーニングチェーン店。
http://www.u-go.jp/

(米村優子)

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