デイリーホーリーホック

【HHレポート】「J1」へ――今、僕たちにできること 第1回目 本間幸司選手「サポーターと一緒ならば、大きなことができると思う」(2013/8/8)※全文無料公開

7月30日に開かれた記者会見で、ホームスタジアムの収容人数がJ1基準を満たしておらず、スタジアムの改修のメドが立っていないことから沼田邦郎社長は今季の「J1ライセンスの取得を断念すること」を発表。来季のJ1昇格の可能性は現実的に消滅してしまいました。クラブにかかわるすべての人の落胆は想像するに難くありません。
ただ、可能性が0になったわけではないのです。水戸市は来年度から開始する「第6次都市計画」で「スタジアムの改修」を盛り込んだことを発表。近い将来、必ず「J1」の道は開くこととなるのです。あとはその時期を早めるだけ。今回の「発表」は残念でしたが、水戸に携わるすべての人がすでにJ1に向かって動き出しています。
第27節千葉戦で水戸サポーターはこう書かれた横断幕を掲げました。
「水戸にかかわるすべてのへ 共に未来を創っていこう」
水戸は市民クラブ。すべての人の力を合わせて前に突き進んでいくのです。そして、今、水戸に携わるすべての人がそれぞれのやり方で「J1」の道を切り開こうとしています。
今、僕たちにできること――「J1」へのそれぞれの取り組み、そして思いを紹介していこうと思います。
その1回目は水戸ホーリーホックのバンディエラ、頼れるキャプテン・本間幸司選手です。

――「J1ライセンス」の取得を断念するという話を聞いたとき、どのような思いになりましたか?
「昨年のこともありましたし、やっぱりか~というのが正直なところでしたね。残念なことは残念でしたが、僕らベテランが下を向くわけにはいかない。僕らが上を向くことで若手もついてきてくれると思いました。ただ、僕らは諦めていませんよ。6位以内にはいれば、必ず何かが待っていると信じて戦っていますし、劇的に何かが変わると思っています。J1昇格プレーオフで戦うことによって、クラブとしての価値も上がる。そこを目指して戦っています。まったく諦めていませんよ」

――サポーターも含め、みんなの力で変えていくことが必要ですね。
「サポーターも僕らと同じで残念に思っていることでしょう。ただ、先ほども言いましたが、僕たちは諦めていません。6位以内に入れば、何かが変わると思って戦い続けます。だから、これからも変わらぬ応援をしてもらいたいと思います。そして、僕たちだけでは奇跡は起こせません。でも、サポーターと一緒ならば、大きなことができると思っています。水戸ホーリーホックは市民クラブ。クラブとサポーターが一緒になって、みんなで未来を創っていくクラブだと思っています。残り15試合、一緒に前に進んでいきたいと思います」

――サポーターによる「ケーズデンキスタジアム水戸の早期改修を求める署名 http://mhh-supporter-project-vol2.jimdo.com/ 」もはじまりました。
「僕らができることはなんでもやりますよ。お手伝いしたいですね。水戸ホーリーホックは今階段を上っている時。今が本当に苦しい時なんだと思います。先がどうなるか分からない。だからこそ、楽しいと僕は思っています。僕たちが未来を変えられる。こんなやりがいのあることはないですよ。それも選手だけでなく、サポーターと一緒にできるなんて本当に幸せです。今回の件は本当につらいことですが、ここで下を向くのではなく、逆にこれを機にもっと水戸をいいクラブにしていければと思います。みなさんと力を合わせて頑張っていきたいと思います」

DSC_6729_mini
【写真 佐藤拓也】

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ