デイリーホーリーホック

【HHレポート】「水戸ホーリーホック・オフィシャル応援バスツアー観戦記@松本山雅FC戦」(2014/11/25) ※全文無料公開

過去最高3台、121人が参加したオフィシャル応援バスツアー

豪華景品の当たるイベント盛り沢山で、毎回好評を博している茨城交通プロデュースのオフィシャル応援バスツアー。今季、全12回の最後を飾るのは、すでにJ1昇格を決めた松本山雅FC戦。アウェイ側のチケットも700席分が完売したこの大一番では、なんと過去最高の3台、121人のサポーターからツアーへの応募がありました。今回のHHレポートは、このオフィシャル応援バスツアーの観戦記をお伝えします!

まだ日の出前の午前5時45分頃。眠い目をこすりながら、乗車場所である大工町バス停に到着。
今回の応援バスツアーの送迎ルートは、勝田営業所、浜田営業所、水戸駅北口ローソン前、大工町バス停、赤塚駅北口ミオス前、鯉淵営業所まで6ヶ所。
それぞれ希望の場所から乗車することができ、営業所にマイカーを駐車することもOKです。
このオフィシャル応援バスツアーは、電話、公式HP、ホーム戦開催時に申し込みが可能。バスは全席指定。事前に申請すれば、サポーター、家族同士で隣や横一列で座れるように配置してくれるので、車中はみんなでワイワイ楽しめます。

00

01
【写真 米村優子)

過去最高の応援バスツアーに任田正史社長も添乗員で参戦

予定通り午前5時50分頃に、乗車予定の3号車が到着。
「おはようございます!本日はよろしくお願い致します!」と笑顔でバスから降りて来たのは、なんとタオルマフラー、ブルーミングTシャツ姿をした茨城交通の任田(とうだ)正史社長!
「お陰様でアウェイバスツアーを利用するサポーターの方々が年々増加しています。100名を超えたのは今回が初めて。私も最終節に向け、皆様のテンションを上げさせていただきたいと思います」と社長自らホーリーホックの大一番に参戦。
(余談ですが、任田社長は自ら社長と名乗らなかったため、ほとんどのサポーターが添乗員と勘違いしていたようでした。後に茨城交通の社長だと気付いたサポーターから、「釣りバカ日誌のスーさんのようだ…」との声も。任田社長には以前、デイリーホーリーホックのスポンサー紹介コーナー「HOLY SPONSORS 」(https://www2.targma.jp/hollyhock/2013/05/28/post4595/)でホーリーホックへの熱い想いを語っていただきましたので、是非今一度、再読下さい!)

思わぬサプライズに眠気も吹き飛ぶ中、鯉淵営業所で最後のサポーターをピックアップした後は、3号車はほぼ満席に。
全員揃った所で、いざ出発!ちょうどその頃に朝日が登る頃、友部SAのスマートICから常磐自動車道へ。
途中、「とちぎ熱気球インターナショナルチャンピオンシップ」の競技用の気球が飛び立つ光景も車窓から見ることができ、早朝出発のラッキーなひとときを堪能しました。

さて、最初の休憩所は、北関東自動車道の壬生PA。ここで別々に出発していた3台全てのバスが合流。青いユニフォーム姿のサポーター達が埋め尽くしました。

02

03

04

05
【写真 米村優子】

ビンゴ大会で選手直筆のポストカードをゲット!
横川SA名物「峠の釜めし」に舌鼓!

午前7時45分頃に3台同時に壬生PAを出発。
そして間もなく、お待ちかねのビンゴ大会がスタートしました!
このビンゴ大会の景品は、選手の直筆サイン入りポストカード。先着5名は欲しい選手のサインを選べ、それ以降の当選者は裏向きのカードから引き当てる方式です。
任田社長の絶妙な司会進行により、バスのモニターには次々と番号が表示されると、「リーチ!」「ビンゴしました!」と喜びの声が。
私も順調にビンゴ!ドキドキしながらカードを引くと、なんとエースナンバー10番、船谷圭祐選手を引き当てました。「いいな~」という周囲の声に思わずニヤリ。その後は、サポーター同士で好きな選手のサインと交換する姿も見られました。

そして午前9時過ぎに、上信越自動車道の横川SA に到着。
多くのサポーターが一目散に駆け付けたのは、かの有名な峠の釜めし本舗「おぎのや」の「峠の釜めし」。売り場には水戸サポーターの行列ができ、なんとか私も一つゲット!
もちもちとした醤油味の炊き込みご飯の上に、素材の味を生かした鶏肉、タケノコ、栗、アンズなどが敷き詰められた名物釜めしに舌鼓。ん~!美味しい!
このような高速道路のサービスエリアの名物を車内で味わうのも、応援バスツアーの醍醐味の一つです。

06

07

08

09

10

11

12
【写真 米村優子】

豪華景品が当たるじゃんけん大会に一喜一憂
チャントをレクチャーするサポーターらも

午前9時半頃、横川SAを出発すると、次の車内イベントである「じゃんけん大会」が開催されました。
じゃんけんの勝者には、ユニフォーム型のクッション、携帯ストラップ、サイン入り色紙やTシャツ、選手サイン入りポストカードなど豪華景品がプレゼントされ、3号車ではサポーターからガビック製ジャージの提供もありました。
任田社長とのじゃんけんでは車内から一喜一憂の声を上がり、幸運にも勝ち抜いたサポーターらは嬉しそうな表情を浮かべて、グッズを受け取っていました。

梓川SAのトイレ休憩までの間、一部のサポーターは応援初心者にチャントの歌詞カードを配り、レクチャーする場面も。
「この最終戦をみんなで勝って楽しもう」「大声援で選手達を後押ししよう」と応援ムードを高めていました。
そして山々の紅葉を楽しんだ後、長野自動車道・塩尻北ICを降り、予定よりも早い午前11時40分頃、アルウィンに到着。
スタジアムの周囲は、既に入場を待つ大勢の山雅サポーターらの長蛇の列が。その圧巻の光景に車内から「すごい」とため息が漏れる中、「松本山雅に『ここから先は甘くないぞ!』と教えてあげましょう!」と任田社長。その力強い言葉に、「オォー!」と大声援と拍手に包まれました。
そして、ツアー参加者全員で記念撮影。その後は、一旦解散して、各自観戦を楽しみました。

13

14

15

16
【写真 米村優子】

サポーターミーティングに沼田社長が登場
帰路の横川SA、壬生PAでは選手輸送バスと遭遇

「アルウィンは一度見ておくべき」「水戸も山雅のようなスタジアムの雰囲気を作らなくては」。今まで水戸の取材を通じて耳にした言葉に大きく頷きながら、過去最高の1万8496人の大観衆が詰めかけたアルウィンを一周。
そして、試合前恒例のサポーターミーティングに参加すると、タイミング良く居合わせた沼田邦郎社長が登場。
「絶対に勝つぞ!」と冒頭で叫ぶと、「邦郎コール」が沸き起こりました。
スタジアムが揺れるような山雅サポーターの大声援に負けじと、大声を張り上げて選手を後押しした試合は、残念ながら3-0で完敗。試合後、柱谷哲二監督とサポーターで「来年はもっと強いチームを作り、勝つ」という熱い約束を交わして、今季を締めくくりました。

そして応援ツアーバスは、午後4時40分頃にアルウィンを出発。
帰路も塩尻北ICから同じルートを通り、横川SA、壬生PAでは選手バスに遭遇。「お疲れ様」「来年も頼むよ」と選手と挨拶を交わしたり、一部のサポーターは選手に手を振り見送っていました。

「長距離だったのに同じ気持ちを持った人達が乗ってるので、すごく短く感じた。車内イベントも嬉しかったし、来季もまた利用したいと思いました。最終戦は球際やゴール前に気持ちが見えなかった。リーダーがいないから、メンタルが立て直せない。今季はずっとこの部分が改善できませんでしたね。山雅は選手とサポーターの一体感があった。水戸は選手とサポーターの間で温度差があり、チームとしてまだ確立していない気がします。今年もライセンス問題も含め、色んな意味で苦しいシーズンだった。でも今までGWで失速していたのが、夏場まで踏ん張れたのは明るい要素。サポーターも増えましたし、ホーリーくんもとても営業を頑張っている。来季はスタジアム来場者数10万人、平均5000人を突破したい。もっと声出しのサポーターを増やして、選手を後押ししたい。観ている人達を楽しませるようなメンタルでは負けないチームを作って欲しいと思います」(須藤将宏さん 30代・会社員)

「試合前日は遅くまで仕事をしていて、この長距離を車で来る自信がなかったので、初めて応援ツアーに申し込みました。お手頃な価格でゆっくりレクレーションを楽しんだり、のんびりアウェイ観戦に行ける。電車のように、ちゃんと時刻表通りに到着するのもすごいなと思いました。また機会があれば、利用したいです。最終戦は今年の試合の中で一番悔しかったですね。サポーターミーティングも息切れするぐらい雰囲気も良く、『勝って来季に繋げよう!』とみんな意気込んでいた。その分、悔しさもいつもの倍でしたね。泣きそうなぐらい悔しい。アルウィンはすごかったですね。あの一体感は素直に羨ましい。山雅はJ2の後輩でしたが、学ぶべき所は多かった。水戸も参考にすべきですね。今季は不完全燃焼。もっとホームで勝ちが見たかったし、ラインダンスをもっと踊りたかった。若手の選手が頭角を現してきたのは、今季の収穫。まさか笠原昂史選手がMISUTA-ホーリーホックの牙城を崩すとは思わなかった。最終戦のPKを止めたのも神憑っていましたね。来季も僕らは信じて付いていくだけ。KSスタの芝生も良くなるんだから、やりたいサッカーが体現できるのではないでしょうか?柱谷イズムは十分浸透しているはずなので、あとは選手に90分間戦って貰いたいと思います」(小林正幸さん 30代・会社員)

「バス観戦はすごく良かったです。アルウィンまでは長距離、長時間というマイナスイメージだったのですが、同じ水戸サポ同士で時間を共有するので、あっという間だった。ちゃんと時間通り、目的地まで到着してくれるという安心感も大きい。また利用したいです。山雅戦は悔しさも大きかったですが、また有難うという感謝の気持ちも同じぐらいありました。選手達がピッチで戦ってくれるお陰で、宇宙まおさん、ガルパンの広報の方、水戸サポーターなど色々な人達と出会えた。サポーター歴を重ねるごとに数珠つなぎで知り合いが増えていった。その出会いは人として成長させて貰えているし、色々な考え方、視野の広がりを生み出しています。そこにはすごく感謝しています。今季はメンタルの浮き沈み激しかった。来季は勝っても負けても自分達のサッカーをやり切ることをコンスタントに出来るようになって欲しい」(鈴木暢さん 30代・会社員)

このようにサポーターらは、今季の結果に悔しさを滲ませながらも、豪華景品が当たるビンゴ大会やじゃんけん大会、新たな交流を生み出す応援バスツアーによるアウェイ観戦を堪能した様子でした。
その後も今季のチームや来季に期待することを各々語り合い、午前10時頃に水戸に到着。
降車していくサポーターの方々に「お疲れ様でした!また来季もよろしくお願い致します!」と声を掛けると、「新しいフラッグやチャントを作ったり、サポーターにオフはないんですよ!」と嬉しそうにバスを降りて行きました。
今季は終わりましたが、ここからが新たなシーズンのスタート。敵地に挑むチームを後押しすべく、再び応援バスツアーでアウェイ戦を楽しんでいくことでしょう!

17

18

19

20

21

22

23
【写真 米村優子】

(米村優子)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ