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デイリーホーリーホック

【HHレポート】J2通算500試合出場記念企画 [本間幸司と私]第1回・水戸啓明高校サッカー部コーチ・大平衛さん「大らかで気が利く、癒し系な楽しい後輩」(2015/1/13) ※全文無料公開

昨シーズン、クラブ設立20周年という記念すべき年にJ2通算500試合出場を達成した水戸の守護神・本間幸司選手。
今年プロ20年目の節目を迎える本間選手ゆかりの人々を通じて、その素顔や魅力を紹介する新コーナー「本間幸司と私」。
第1回目は元水戸ホーリーホック選手で、水戸短大付属高校時代(現水戸啓明高校)に本間選手と共にプレーした水戸啓明高校サッカー部コーチ・大平衛さんです。
本間選手と長年深い交流を続ける大平さんが、高校時代から現在まで数々のエピソードを語ってくれました。

非常に高い能力、的確なコーチングに安心して後ろを任せられた

僕が本間幸司と一緒にプレーしたのは、水戸短大付属高校時代(現水戸啓明高校)。彼は多賀中時代から180cm近くあり、有名だったので、「あのキーパーがうちに入ってくるぞ」と一目置かれていました。中学時代からうちの試合も観に来てくれていたし、「アイツは一年生の時からすぐ芽は出るな」とみんな話していましたね。
その年はインターハイ、選手権とどちらも全国大会に出場したのですが、彼は一年生の夏のインターハイから正キーパーとして活躍して、実際その通りとなりました。バレーボール選手の両親の遺伝もあるのかな?入ってきた時から非常に能力が高かった。
体のバネ、反応のスピードがすごいんですよ。ゴール前で「これはやられた!」と思うシュートでもバンッと反応して弾きだしてくれる。大きい選手が多くて、ロングボールが多い時は積極的に出て行ったり、そこは高校時代から秀でていましたね。
僕はキャプテンでDFだったので、「一年生がGKやっているから、シュートを打たせないように頑張ろう」という気持ちだったのですが、本間は全く戸惑いや躊躇もなく「今だ!行け!」「上がるんじゃなくて戻れ!」とコーチングが的確だった。安心して後ろを任せられましたよ。観客が多いとコーチングが聞こえなかったりするのですが、あいつは上級生に遠慮なく大きな声で叫ぶ。逆に僕達が守られている感じで、大分助けられましたね。
僕は指導者歴も長いのですが、低学年の内にああいう能力やメンタルを持ってプレーできる選手は他に見たことないですよ。

93年インターハイ出場時の本間幸司選手(写真2列目左)と大平衛さん(写真1列目右)
※93年インターハイ出場時の本間幸司選手(写真2列目左)と大平衛さん(写真1列目右)

インターハイや選手権といった主要な大会前には、忙しいシーズン中にもかかわらず「いつから選手権ですか?」と連絡をくれて、母校のグラウンドに来てくれる。しかも山程のGKグローブや自分のTシャツも抱えて。
うちは今、GKは15人いるのですが、全員に教えてくれるんですよ。うちにはGKコーチが2人いるのですが、やはり現役プロ選手の言葉は説得力が違いますからね。本当、誇らしいです。
「選手権出る時は、同級生みんなで横断幕作りましょうか?」「今度ご飯食べに行きましょう」とか未だに連絡もしょっちゅうくれる。
外見からはあまり想像できないかもしれませんが、すごく気が利くやつなんです。
みんなでご飯食べてる時も「あのタイミングで打たれるとあのFWは嫌でしたね」などと常にサッカーの話をしていますね。
普段は大らかで、僕にとっては癒し系な楽しい後輩ですよ。

93年選手権出場時の本間幸司選手(写真3列目左から2番目)と大平衛さん(写真2列目右)
※93年選手権出場時の本間幸司選手(写真3列目左から2番目)と大平衛さん(写真2列目右)

体のケアを十分にして、水戸地区のサッカーを盛り上げて欲しい

僕もホーリーホックの練習を時々見に行ったりするのですが、本間は先に早く来て、テーピング巻いて、ストレッチしてジョギングして準備して、終わった後ゆっくりジョギングしてクールダウンしていますよね。やはりその日の疲労をなるべく残さないで次の日に備えるというのは、意識してやっている。大分体のケアに気を使っているので、ここまでやれているんだと思います。そうじゃないと三浦知良さんのように長年出来ないですよ。子ども達にもああいう所を勉強して欲しいと思いますよね。

500試合達成は、本当にすごいと思います。10年フル出場したって、420試合ぐらいですからね。多分、アイツの能力やキャプテンシーがあれば、他のチームにも行けると思うんです。どこのチームもGKというポジションは重要ですし。
しかし、地元を、水戸を愛し、熱い思いを絶対曲げずにプレーしている。家族が出来て、観ている人達に夢を与える職業という自覚が生まれて、どんどんプレーもステップアップしていった。僕も国体で一緒にプレーしたことがある鈴木隆行が水戸に入ってから、本間のプレーの質もプロ意識もより一層上がりましたね。
僕が在籍していた当時と今では水戸ホーリーホックの環境に雲泥の差があり、なかなかプロとはっきりと言える立場ではありませんでしたが、本間を見ていると「もっとプロ選手を続けておけば良かったな」と思うこともありますよ。

3年連続キャプテンを務めて、プレー、メンタル面両方でチームの柱となっている。柱谷監督との関係も良さそうで何よりです。
しかし、今季も指や肋骨などの怪我が一番心配ですよね。サッカーは怪我がつきものですが、そこを毎日のトレーニングに集中して、ケアすれば回避できるもの。やはり普段からやっていないと体も出来上がってこないし、やはりプレッシャーかかった場面で怪我をしてしまうもの。怪我に気を付けて、今シーズンも取り組んで貰えればと思いますね。

水戸啓明サッカー部員は来年度150人ぐらいの大所帯になります。「こっちは頑張ってるけど、本間選手はどうなの?」と言えるぐらいインターハイや選手権で活躍したいですね。互いに切磋琢磨しながら、同じ水戸地区のサッカーを盛り上げていきたいですね。

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【写真 米村優子】

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大平衛さん
1976年茨城県神栖市生まれ。現水戸啓明高校サッカー部コーチ。97、98年に水戸ホーリーホック在籍。流通経済大サッカー部スタッフ時代は元水戸のロメロ・フランク選手(現モンテディオ山形)、保崎淳選手(現ツエーゲン金沢)などを指導。

(米村優子)

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