デイリーホーリーホック

【取材後記】「さすがのトミダイ」(2015/8/11)※全文無料公開

【写真 佐藤拓也】

【写真 佐藤拓也】

「俺、本当に引きが強いな!って思いましたよ」
前節終了後、昨季まで水戸でプレーしていた冨田大介選手は満面の笑顔を見せていました。

聞くところによると、当初メンバーから外れる予定だったものの、試合前日に先発予定のセンターバックが負傷し、急きょベンチ入りが決定したそうです。さらに前半28分にセンターバックの選手が負傷したために出場機会が巡ってくることとなったのです。
「明日の練習試合に出なくてよくなったことが一番うれしい」と冨田選手らしく冗談を交えながら語っていましたが、思い入れのある水戸戦に出場できたこと、そして、勝利に貢献できた喜びが表情に満ち溢れていました。

正直なところ、先発のセンターバックの選手が負傷して冨田選手が出てきた時、嫌な予感がしました。百戦錬磨のセンターバックだけにリードした時の戦い方を熟知しており、さらに水戸の選手の特徴や水戸の戦い方も理解しているだけに、うまく対応されるのではないかと思っていたら、案の定、的確なラインコントロール、そして1対1の対応などさすがのプレーを見せつけられ、無得点に抑えられてしまいました。

チャンスが巡ってきた時にしっかり仕事をする。日ごろからそのための準備をしっかりやっているからこそ、38歳まで現役を続けることができているのでしょう。チームが苦しい時に力を発揮する男。あらためて冨田選手の存在の大きさを痛感させられる一戦となりました。

(佐藤拓也)

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