デイリーホーリーホック

【HHレポート】[HOLY SPONSORS]第28回・BAR Selene「水戸のメインストリートでJ1昇格記念パレードする姿を見たい」(2015/12/23) ※無料記事

水戸ホーリーホックを支えてくれるスポンサーさんにお話を聞く企画「HOLY SPONSORS」。第28回目にレポートさせていただいたのは、サポートシップスポンサーとして支援していただいているBAR Selene(セレーネ)です。どのような思いを抱いて水戸の支援をスタートしたのか、その経緯や今後の水戸へ期待すること等を、マスターバーテンダーの田村荘一さんにインタビューした模様をお伝えします。

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

水戸の看板を背負って全国で戦うホーリーホックは我が街の財産

ホーリーホックとの出会いは、2003年頃まで遡ります。
最初は地元にプロサッカークラブが出来たことを耳にした程度でした。そんな中、私も所属する水戸西ロータリークラブのメンバーで元チームドクターの石田先生や、ホーリーホックの母である田口さんらとスタジアムに観に行ってみようという流れになりました。まだ田中マルクス闘莉王選手がいた頃です。
同ロータリーのイベントでファミリー観戦会などの企画も開かれたこともあり、笠松に訪れる度にホーリーホックにハマっていってしまいましたね。

私は水戸で生まれ育ち、商売をしています。水戸にプロクラブがあることで人の流れ、地域も活性化する。ホーリーホックはこの街の財産です。
我が茨城には鹿島アントラーズという何度も日本一に輝いたクラブがあります。同じ県内の鹿島で出来るのだから、水戸で出来ないはずがない。
そして、ホーリーホックは水戸の看板を掲げて全国で戦ってくれている。地元の人間として応援せざるを得ないですよね。

勝利した日は地ビールをプレゼント!オリジナルカクテルも人気

そんなホーリーホックのために少しでも貢献しようと、約5年前から勝利した日(定休日の場合は翌日)は「プレストンエール」を一杯プレゼントしています。
「ホーリーホックおめでとう!」「ホーリーホック勝ったね!」と一言、カウンターでお伝え下さい。
このビールはジョイフル本田でお馴染みのホンダ産業さんが作ったクラフトビール。地元のPRも兼ねて、この祝杯で勝利の余韻に浸っていただいています。でも、店内で私が一番水戸の勝利を喜んでいますね(笑)。

そして、震災前の頃、当店でホーリーホック公認オリジナルカクテル「RISING DRAGON 昇龍-水戸ホーリーホックを愛するすべての人に-」が誕生しました。
2012年9月30日に開かれた「いばらき!ホーリーホック1万人まつり」に出店した際に名付けました。読んで字のごとく、Jリーグを昇り龍のように駆け上がって貰いたいという想いを込めています。
このカクテルが生まれたきっかけは、明利酒類さんのホーリーホック応援酒「葵」です。この焼酎の売上の一部がホーリーホックの強化資金になるので、是非協力しましょうということで作りました。
「葵」をベースに、水戸を象徴する「梅酒」を加え、フランスの修道院で造られた滋養強壮のリキュール「CHARTREUSE」やフレッシュレモンもプラスしてアクセントを付けています。そして「Marie Brizard CURACAO BLEU」でチームカラーのブルーに仕上げたカクテルです。誰にでも飲んで貰えるよう、甘味と酸味のバランスを考慮した一品となっています。沼田邦郎社長にも試飲していただき、ブログ(http://mhhnumata.blog44.fc2.com/blog-entry-129.html)で紹介もしていただきました。
今や当店の人気カクテルの一つ。選手の方にも何人か飲んでいただいたこともあります。試合前日に「明日の勝利のために!」と飲んでいく方、ゲン担ぎで注文するサポーターもいらっしゃいますよ。
ホーリーホックがもっと強くなったら、こちらのアルコール度数も上げたいと思っています。

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

震災時の選手達の心遣いに感謝

以前は南町三丁目に店を構えていたのですが、震災で建物が半壊してしまい、現在の場所に移転を余儀なくされました。
震災当時、店内にはいくつかのミネラルウォーターのボトルがあったので、何かの足しになればと翌日に石田先生の所へ持って行ったのです。そうしたら、病院の敷地内で炊き出しをしている水戸ホーリーホックの選手らがいたのです。
当時は電気、ガス、水道のライフラインが途切れていたので、本間幸司選手、吉原宏太元選手、遠藤敬佑元選手らがそこで食事をしていました。
その時、選手らが「何か手伝えることがあったら行きますよ!」と温かい声を掛けてくれたのです。
結局お願いすることはなかったのですが、その気持ちがとても有り難かったですね。

負の流れを断ち切った今季のホーム最終戦

チームが発足して間もない頃は、点が入らない、勝つ所を観たことがない…という印象でした。だから、最近の試合を家内と観戦すると、「上手い選手が増えたよね」と二人で感心してしまいますよ。
ホーリーホックの試合が面白くなってきたのは、木山隆之さんが監督になった時からですね。今まで引いて守るチームだったのに、DFが前に出て、攻撃的なサッカーをするようになりました。これは変わったなと思いました。DFがセンターライン辺りにいたりして、最初は「大丈夫か?!」と心配になりましたけれどもね(笑)。
木山監督は水戸に縁のある方ですし、奥様もよく当店に足を運んでくれました。お正月には水戸の八幡様で夫妻と偶然お会いしたり、色々印象深い監督です。
この頃にいた遠藤敬佑選手がとても好きでしたね。非常に気さくで、気持ちのいい選手。ちょっとオッチョコチョイな所も可愛らしい。もっと水戸で活躍して貰いたかったですが、来年の町田戦が楽しみです。

柱谷哲二監督になってからは、ビッグネームの代表経験者も続々来てくれたのは驚きました。震災を機にチームに来てくれた鈴木隆行選手は、水戸にとって感謝してもしきれない恩人。個人的な想いとしては、引退試合は是非、水戸対鹿島でやって貰いたいです。

今季はいい試合をするのに、勝ち切れなかったですね。上位とは対等以上で戦えるのに、もう一つの所で勝てなかった。それを覆したのが、ホーム最終戦だったと思います。あの試合は来季へのモチベーションになるのではないでしょうか。
水戸市出身の田向泰輝選手が成長して素晴らしい選手になりましたし、鈴木雄斗選手など若手も伸びましたよね。来季も指揮を執る西ヶ谷隆之監督は柱谷監督のサッカーをベースにしているので、トレーニングから一生懸命に取り組んでくれるものと期待しています。

水戸のメインストリートでJ1昇格記念パレードする姿を見たい

スタジアムのスタンドに座りながら、選手入場の直前のひとときに、ふと「これがJ1昇格の懸かった試合だったなら、どんな気持ちだろう」と考える事があります。
結果的には勝って、昇格を決めるという前提なのですが、「涙を流して喜ぶのかな?どうなるのかな?」と、いつか来るその日を想像したりするんです。
水戸ホーリーホックがJ1に昇格して、水戸のメインストリートをパレードする姿を見たい。それがホーリーホックに関しての私の夢ですね。そのために、ここに店を構えているのですから。

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

BAR Selene
創業24年の本格カクテルとウイスキーバー。ウイスキーはスコッチ、シングルモルトを中心に300種類をラインナップ。31日の大晦日恒例のカウントダウンでは、秘蔵のSMWSウイスキーをシャンパン風にアレンジ(雑煮付き)。2016年は1月2日から営業開始。3、4日は25周年記念イベントの第一弾として、スコットランドの樽だしウイスキー「Scotch Malt Whisky Society」が飲み放題(24:00まで)。5000円。要予約。

住所:水戸市南町3-6-26ニューヨークビル2F
営業時間:18:00~26:00(日曜日定休)
TEL:029-221-9447
http://www6.plala.or.jp/barselene/

(米村優子)

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