デイリーホーリーホック

【日日の風景】「アピールがはじまった!」(2016/1/17)※無料記事

【写真 佐藤拓也】

【写真 佐藤拓也】

15日に新生水戸のトレーニングがスタートしました。それは同時に“競争“がはじまったことも意味しています。開幕スタメンの座を手に入れようと、初日からすべての選手が気持ちを高ぶらせながらトレーニングに打ち込んでいました。

練習初日はフィジカルコンディションを上げるために走り込みのメニューが中心となりましたが、その中で“気持ち”を体現していたのが、プロ2年目の角口大征選手でした。常に先頭を走り、攻撃陣のグループを引っ張っていました。
この日行われたペースランはグループごとにペースを決めて走り、全体のコンディションを上げる目的があるため、決して速ければいいというわけではありませんが、それでも先頭を走ろうとする角口選手から並々ならぬ気迫を感じることができました。「昨年けがで半年プレーできなかったから、ウズウズしているんでしょう」と西ヶ谷監督も角口選手の気持ちを感じ取ったようで、「角口やムギ(麦倉捺木選手)は自分の殻を破るために、やりすぎてもいいぐらいだと思います」とさらなるアピールへ期待を寄せていました。
この気持ちを持続させて、レギュラー争いに食い込んでもらいたいと思います。

【写真 佐藤拓也】

【写真 佐藤拓也】

“前年比”という意味で、昨年と違いを見せたのは今瀬淳也選手でした。ルーキーイヤーとなった昨季は始動前に体調を崩したこともあり、コンディション不良の状態で始動日を迎えることとなりました。ただでさえ、スタミナ面に課題を抱えている今瀬選手は走り込みのトレーニングで大幅に遅れを取ってしまったのです。
しかし、今年は違いました。先頭に立つことはありませんでしたが、グループの真ん中に位置し、遅れることなく走り抜いたのです。
派手なアピールではありませんでしたが、「昨年とは違うぞ」という意気込みを感じさせてくれました。
新里亮選手と金聖基選手が抜けた今季、新たなディフェンスリーダーとしての期待もかかる今瀬選手。昨季浮き彫りとなった課題を開幕までに一つひとつ克服して、安定感をチームにもたらしてくれることに期待したいと思います。

大幅にメンバーが入れ替わったからこそ、多くの選手にチャンスがあります。これから開幕までどのような“アピール”が見られることでしょうか。全選手で刺激し合って、チーム力を高めていってもらいたいと思います。

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