デイリーホーリーホック

【HHレポート】「『ホーリーホックを盛り上げ、街を活性化させたい』 水戸商業高校生が集客アップ企画を実施」 (2016/7/19) ※無料記事

※来場者へスタジアム来場回数や試合後の予定などのアンケート調査も実施 【写真 米村優子】

※来場者へスタジアム来場回数や試合後の予定などのアンケート調査も実施
【写真 米村優子】

スタジアム観戦に付加価値を付ける企画を考案

ホーリーホックを盛り上げ、水戸の街を活性化させようと7月16日の岐阜戦で、水戸商業高校生による集客アップ企画が4年振りに実施されました。

これは、水戸商業高校商業科の生徒たちが、自ら課題を設定して研究に取り組む授業「課題研究」の一環。
2012年は水戸ホーリーホックの認知度が低い高校生の来場者数アップを図り、スポーツを通じて水戸市の地域活性化へ繋げる企画「集え!若き力!水戸商業PROJECT」が行われ、県内の高校生対象にメインスタンド席500円、バックスタンド席300円と大幅に価格を引き下げた「高校生特別割引チケット」が福岡戦で限定発売されました。
前回はターゲットを高校生に絞り、SNSでの告知や通勤通学のラッシュ時の水戸駅や赤塚駅にて、3日間でチラシ3000枚を配布。
しかし、高校生の懐には厳しいバス代がネックとなり、思うように高校生の来場者数は伸びませんでした。
そこで今回はターゲット層を広げ、価格を下げるのではなくスタジアム観戦に付加価値を付けることで来場を促そうと、商業科3年生13名が新たな企画に挑戦しました。

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

今回の課題研究のテーマは、地域活性化。
7月3日の松本山雅戦で視察に訪れたメンバーは、家族で来場しているサポーターが多いことに着目し、将来的なリピーターを増やすための子どもや同世代向けの企画を考案。
簿記や情報処理などを学ぶ商業科があり、サッカーや野球、卓球、ソフトボール、バレーボール、陸上など運動部の強豪校として有名な水商の特色を活かしたイベント、水戸市内の小中学校の給食で提供される水戸ホーリーホック牛乳を活用した企画に取り組みました。

中心メンバーの一人である持丸一心さんは「水戸と言えば、やはりホーリーホック。水戸を代表するホーリーホックが盛り上がることで、自ずと水戸の街も活気づくと思いまして研究対象にしました。ホーリーホックを盛り上げるには、まず来場者数を増やすことが大事。家族で来場している方が多いので、サッカー観戦以外にも子どもがスタジアムを楽しむ企画をして、将来その子どもが家族を持った時に今度は自分の子どもを連れてくるようなサイクルを生み出すサポートをしたいと考えました。また、スタジアム内では僕らが小中学校の時に飲んでいた水戸ホーリーホック牛乳が久々に飲めるし、強化支援にもなる。給食では出なかったコーヒー牛乳もあり、同世代の高校生達に懐かしさと物珍しさを感じて貰うことで、スタジアム観戦に付加価値が生まれるのではないかと思ったのです」と主旨を語ります。

【写真 水戸ホーリーホック】

【写真 水戸ホーリーホック】

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

「自分たちの企画をきっかけにホーリーホックを通じた地域との関わりを持って欲しい」

メンバーは学校のHPやTwitterアカウント「水商 商研発表班」(@mitosho_kaken)で高校生を中心に今回の企画の情報を拡散。
また7月12日に水戸市民球場で開催された全国高等学校野球選手権茨城大会の会場内で自ら作成したチラシ150部を配布し、いばらく乳業のブースで水戸ホーリーホック牛乳の販売サポートをしながら、様々な年代の地元の人々に岐阜戦の来場を呼び掛けました。

【水商 商研発表班】

【水商 商研発表班】

【提供:水商 商研発表班】

【提供:水商 商研発表班】

当日の水戸電力イベント広場に設置された同校のブースでは、商業科メンバーの呼び掛けに応じたサッカー部有志がリフティング&ドリブル対決、珠算部員と足し算の速さを競う「電卓早打ち」の子ども向けのイベントに取り組み、スタートから小学生を中心にひっきりなしに詰めかけて大盛り上がり。
いばらく乳業の水戸ホーリーホック牛乳のブースをメンバーがサポートし、ステージでは全国大会常連の空手道部が形を披露。キレのある演舞に盛大な拍手が送られました。
ハーフタイムや試合後はスタジアム内のゴミ拾い、エコステーションでゴミの分別回収に最後まで取り組みました。
サポーターの子安紬さん(水戸市梅ヶ丘小5年)は「電卓早打ちで高校生のお姉さんに勝てて嬉しかった」とイベントを満喫。
母の良江さんは「試合前のイベントは子連れの家族にとってとても嬉しい。水商ならではの技術や特色を活用した取り組みですし、生徒の皆さんがとても丁寧に優しく接してくれて、子どもも楽しんでいました」と喜んでいました。

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

メンバーの大内亜美さんは「ブースやステージにたくさんの子どもが来てくれましたし、『Twitterを見たよ』とサポーターの方から声を掛けて貰いました。まずは校内を中心に自分たちの取り組みを広げて、これからもホーリーホックのスタジアム観戦を促していきたいと思います」と手応えを掴んだ様子。
同授業を担当する長洲直樹教諭は「共に水戸を冠に付ける水戸ホーリーホックと水戸商業が水戸の知名度、それぞれのネームバリューを上げながら、地元の活性化に繋げていきたいと考えています。水商のブランド力、OBのネットワークなども活用して、今後もホーリーホックのサッカー+αの部分を盛り上げていきたいですね」と継続的なサポートに取り組む姿勢を示していました。

メンバーは、スポンサー企業とのコラボグッズの開発やファミリーシート、シルバーシートなどの家族割の企画案なども今後クラブに提出する予定。
持丸さんは「今回が第一歩。これからも自分たちの企画をきっかけに多くの地元の方々がホーリーホックを通じた地域との結び付きを持って貰らえたら嬉しいです」と期待を寄せています。
今回の水戸商業の取り組みは、8月26日に水戸市三の丸の駿優教育会館大ホールで開かれる「生徒商業研究発表大会」で紹介される予定です。

【写真 米村優子】

【写真 米村優子】

(米村優子)

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